Yesのライブ参戦レポート

感じた想いをそのままに参戦したライブをレポートしていきます。

World Happiness 2015 at Island of Dream Park

去年に引き続いての参戦。今年はいろいろあって高校の同級生との3名での参戦。入場ゲートでレジャーシートが配布される→オフィシャルでシートでの場所取りが許可されたロックフェスはここくらいじゃないのかなあ。観客の人数も適度で非常に過ごしやすい(ご飯屋やトイレ等で行列に並ぶ必要が無い)のもこのフェスの特徴で、まさに、アラフォー以上の、アラフォー以上による、アラフォー以上のための、アラフォーに優しい良心的なロックフェスである事を今年も保証してくれました。

 

TRICERATOPS
トップバッターは、もはや熟年の領域に達しているとトリオ編成のロックバンド。学生時代に良く聴いたなあ。一時期停滞気味だったみたいだけど、こういう経験も実力しっかりと持っているバンドはロックフェス全盛のこの時代にやはり復活してきましたね。数年前のRock In Japan Fesで目撃した時に、彼らが生み出す絶妙なアンサンブル・グルーブにいたく感動したのを覚えいるが、バンドとしての演奏がとにかく上手い!本当に良いバンドだと思う。『Going to the moon』『Fly away』『Raspberry』などのテッパン曲で一気に観客の心を鷲掴むあたりに、彼らのファンではなくとも誰でも知ってるヒット曲を数曲持っているバンドは、こういうフェスに滅法強いことをあらためて証明してくれた気がする。

 

・Charisma.com
現役OL2名のラップユニット。バックトラックがどの曲も基本同じに聞こえる+彼女たちの一辺倒なステージングにより経験不足感を露呈した残念なライブだった。特にこの日の気温がピーク時に、ずっとアッパーな楽曲が続くのはアラフォーにはちとキツい。一時期はまった楽曲も、全編アッパーなダンスビートでひたすら続けられるとその良さも伝わりづらいし、ただ単に煽るだけのMCも含めて引き出しの少なさを露呈してしまっていた様に思う。まあ経験的に仕方ないのかもしれないが。。。

 

SCANDAL
ここ一年で急激にルックスレベルが劇的に上がった感がある日本を代表するアイドルガールズロックバンド。彼女たちの登場で一気に会場が華やいだ。が、この大人なロックフェスに彼女達のファン層がリンクしなかったのか、座り客が大半を占めていて明らかにAwayな状況だったのが非常に残念だった。来月発売予定の新曲『Sister』は、『夜明けの流星群』ライクなメロディアスな良曲でなかなか好印象だったが、彼女達の楽曲サウンドは良くも悪くも安っぽいので、音楽性に厳しい音楽ファンが集まったこういう渋目のフェスには逆風だったのかもしれない。彼女たちを観るのは数年前のOntama Fes以来になるが、明らかに演奏力が次元が違うという意味で格段に向上していたし、ステージ上での立ち振る舞いや表情に余裕が見えるのは、今年前半の、世界9カ国を廻ったワールドツアーを見事に成功させた自信からくるものだろう。少し前からシングルが自作曲メインになりえてきているし、ここ最近は特にバンドとして良い経験を積んできているなあと感じる。それにしてもメンバー全員のルックスがここまでハイレベルなガールズグループというのが他にいますかね?ルックスだけでなく全員歌がしっかり歌えて演奏もちゃんと出来て(更に何気にダンスも出来る)作詞作曲もきちんとこなせるルックスも実力もキャラも全て兼ね備えた非の打ち所がない完璧なガールズグループは彼女達を置いて他にはいないと思うのだが。もっと評価されるべきだし国民的アーチストになり得る器だと思うのですが。とにかくほんと目の保養になりやした。そろそろワンマンに行ってもいいかもしれないなあw。

 

野宮真貴 with カジヒデキ
元祖渋谷系と最後の渋谷系の代表が組んだユニット。野宮さん、年齢不詳過ぎてサイボーグみたいだ。ある意味人間じゃないオーラが半端ない。ザ・芸能人ってこういう人の事を言うんだろうなあ。一方、カジヒデキも、アラフィフとは到底思えない若さがとんでもなく異常。正直「20歳」って言われても全然納得できてしまう。彼らは一体どういうライフスタイル送ったら若さを維持できるのだろう、老化という言葉が全く当てはまらない。裏山。演目の方は、往年のソフトロックのカバーだったり、ピチカート時代の代表曲、カジヒデキの唯一のヒット曲だったり、渋谷系繋がりという事でオザケンやったり、タイムリーで聞いていたアラフォー以上の人達には堪らない選曲だった。とにかくジャジーでお洒落で素敵なステージだった。

 

坂本真綾
某声優のステージ。なんで彼女がこのフェスに(しかもメインステージに)キャスティングされたのかわからないが(コーネリアス関連か?)、間違いなく今日一で盛り下がった時間帯だったと思う。ルックスも普通だし、よく分からないダサすぎるロック調の楽曲も含めて完全に浮いていた。

 

・土屋昌己『KA.F.K.A』
土屋昌己率いるビジュアル系バンド。ボーカルのロンゲもMCで話していた様に、『最もロックフェスが似合わないロックバンド』だった。ベースに何故かTOKIEがアサインされていたのと、土屋昌己の、ニューウェービーでアバンギャルドなギタープレーがグっときた事くらいか。音源で聴けば良いかもしれないが、炎天下の屋外で見るべきバンドではないのは確かw。

 

筋肉少女帯
なんだかんだで彼らを観るのは3回目。バカテクとクソ面白いMCはもう流石としかいいようがない。あきらかに完全アウェイな状況でも、ナゴムレコード時代にオーケンとベーシストと遊びでやったYMOライディーン』に勝手に日本語詩をつけてカバーした贖罪を数十年振りに謝罪する所から話し始めて自分たちもこのフェスに呼ばれた理由があるんですアピールを面白可笑しく話す事で、彼らの音楽が苦手な観客に対しても、直ぐにホームにしてしまうオーケントーク力/カリスマ性はやはり凄い。伊達に30年も続けてこれてないですよね。MCが面白くなければ人気は継続出来ないの典型的な例。

 

スチャダラパー
未だ現役の元祖ラップユニット。活動歴は相当長いけど、今までライブやフェスで観たことがなかったなあ。単純にオケに乗せて歌うスタイルかと思っていたが、意外にもかなりゴージャスな編成の生バンドを従えてのパフォーマンス。ブレイク当時と外見が全く変わっていない事と、MCがめちゃ上手い/面白い。知ってる楽曲が一曲しかなかったのと、ジャンル的にどうにも興味が湧かないので、彼らのライブ途中にご飯を買いに行ったら、リップスライムのリョージが観客として普通に遊びにきていた。

 

LOVE PSYCHEDELICO
The Whoが出演したロックフェス以来か。バックバンドのドラムは、このフェス主催の高橋幸宏が担当しているだけでも凄い。冒頭のトライセラと一緒で、大ヒット曲を何曲も持っているバンドはこういうフェスには滅法強い。そして帰国子女のVo.KUMIの英語の発音がもう素晴らし過ぎて、それだけでバンドの各を一段上に持っていけている。タイトな演奏とヒット曲連発で会場は大盛り上がりだった。どうでもいいけどKUMIが使用していたアコギがとにかく格好良くて(指板に馬型の装飾が施してある)、どうにか手に入らないか調べてみたら、世界で1本しかないシグネチャーモデルだったのが残念だった。欲しいなあ、ギブソンさん限定で良いから作ってくれないかなあ。

 

・CONTROVERSIAL SPARK
何気に今日一お目当てのバンド。鈴木慶一氏が発起人として、元栗コーダーカルテットでアレンジャーとして引っ張りだこの近藤氏、初期のSuperflyを支えたセッションミュージシャンのベーシストナオミチなどを引き連れて結成された5人組バンド。鈴木氏が完全に散歩で遊びにきた近所の親父にしか見えないのは置いといて、良い意味でこじんまりとした演奏が心地よく、最初まばらだった観客も徐々に増していった気がする(それでも少なかったが)。とりあえずボーカル.KONOREのショートカットは失敗だと思う。もう少し身体を絞るか、元のロングヘアーに戻すかしないと、フロントマンとしてルックス的に厳しい状況だった。

 

clammbon
男女混合トリオバンド。早いもので結成20周年なんだと。僕が大学生の時にデビューしたのだからそりゃ自分も年を取る訳ですなあ。でも彼らの外見は大して変わっていないんだよなあ。20年間のキャリアから来る抜群のバンドアンサンブルで、音を発した瞬間にその場を彼らの空間に瞬時に変えてしまう力量は流石の一言。名曲『サラウンド』や新譜からのリード曲『』などを立て続けに披露して会場を彼ら色に染めてしまえば、長いインストやYMOのマニアックなカバーなど好き放題やっても観客をひかせる事がないのを彼らは既に知っているようなセットリストだった。確かにしっかりと爪痕を残してステージを後にして去って行った。

 

次の日に早朝から出かけなければならなかったのでクラムボン終わりで1人だけ先に帰宅。来年も出来れば参戦したいと思わせる実にConfortableなロックフェスだった。このフェスだけは信用できる間違いなく。