夜の最前線 倉橋ヨエコ VS ジュンリー with 毛皮族 at Pine cafe
吉祥寺まで倉橋ヨエコを見てきました。ネットや雑誌などに一切写真を載せないので、ベールに包まれた部分を解き明かすために。
開演30分前に向かったのですがまだ半分程度の入りだったのが開演間近になるころにはギュウギュウ詰めになるほどの超満員に。そんな状態の中、10分遅れで始まりました。
・ジュンリー with 毛皮族
楽器が準備されないのでいつ始まるかと思っていたら、目を疑うようなコスチュームに身をまとった女性5人組がオケに乗って登場。どんな格好かというと上半身がもうほぼ丸見えという・・・まあちゃんと大事なところは隠してありましたけど5人全員普通にかわいい人ばかりでそれも◎。どうりで客層にちょっと怪しげなお客さんがちらほらいるなーとね。そしてマドンナの曲にのってジュンリーが登場。どうやらこのユニットはカラオケに乗せて替え歌や振りをつけて踊るダンスユニットみたいで、劇団も平行してやっているようです(そっちが本業らしい)。オリンピックと最近の芸能ネタを合わせたコントのようなパフォーマンスは面白かったですが、こういう色物?なライブを見たのが初めてだったのでどういう見方をすればいいのか正直困惑しました。
・ヨロ昆撫
次に出てきたのは和風の姿をした芸人風の男。いきなり影絵をしだす。おいおい今度は本当にコントかよ、今日はどんなライブイベントなんだとちょっと不安になっていると、しょぼいリズムボックスが鳴らし始め、ダンサーの女性を引きつれて妙な演歌調の曲を歌い始めました。彼らは自分達の音楽ジャンルを『ガレージカラオケ』と名づけており(なんだそれ?)、確かに他に類を見ないオリジナリティはありましたけど、それがいいかは別。正直いってヨロ昆撫を聞いていると、曲というものは本人がこれは曲ですと言えばそれが曲に成りえてしまうもんなんだなと感じました。本当に終始訳分からん曲ばっかりでした。そんな事よりダンサーとの関係が多少気になります。情報求むw。
・倉橋ヨエコ
2時間待ちでやっとこさ登場。顔写真がないので誰がヨエコなのか分からなかったのですが、どうやらメインのシンセを入念にセッティングしている和な感じの女性がヨエコらしい。普通に綺麗な感じだったのでちょっと意外でした(顔を出さない理由があるのかなと思って)。演奏開始。あれだけ歌いながらピアノを引き倒すピアニストはベンフォールズ以来の衝撃。めちゃめちゃ演奏がうまい!メリハリがあってアグレッシブな演奏がよくほんとにピアノ上手いですよこの人。ただ彼女の歌い方が原因かもしれませんが楽曲がどの曲も同じように聞こえてしまうのが残念。実力はあるのに(音大卒だし)何かが足りないもしくは余計な何かがあるからかわかりませんけど、例えば椎名林檎やエゴラッピンぐらいのヒットを飛ばせる要素が潜んでいるのに何かが惜しいんですよね。たぶん全然違う作風の曲が書けるようになればさらにより一層魅力的なアーチストになると思うんですが。
とにかくいい意味でも悪い意味でもバラエティに富んだライブでした。3時間ぎゅうぎゅう詰めの中にいて窒息寸前だったのもありかなり辛かったですが、ヨエコのライブはもう一度見てみたいですね。というか今度はもっと対バンがよい時に。