Yesのライブ参戦レポート

感じた想いをそのままに参戦したライブをレポートしていきます。

ROCK ODYSSAY at Yokohama studium

ザ・フーが初来日するという歴史的ロックフェスに行って来ました。書きたい事が山ほどあるので早速レポート開始します。

 

LOVE PSYCHEDELICO
会場に入ったのが20分遅れだったので全部見ることは出来ませんでしたが、ベースに根岸孝旨氏、ドラムにあらきゆうこ、ギターがたぶん奥田民夫バンドの人という豪華なメンツに囲まれながらラブサイケのメンバーが伸び伸びと演奏していました。
ボーカルの声に説得力があり、ギターの弾くリフが心地よくとにかくメンバーがこのライブを楽しんで演奏していたのが印象的でした。最初から見たかったなあ。

 

・JOSH TODD
よく知らないハードコアバンド。この手の音楽は全く受け付けないし音が無駄にでかく会場のPA設定が悪く音割れしていた。ただスクリーンのカメラにドラムのメンバーが映し出される度に、必ずカメラ目線だったのが面白かった。

 

・ミッシェルブランチ
全米で大ブレークしている女性シンガーソングライター。歌声やパフォーマンスに
楽曲そのものが平凡でこれもかなり退屈でしたが、途中にデュエットしたゲストボーカルとのハモリは綺麗だったす。

 

PAUL WELLER
英国の大御所の登場。ジャムやスタイルカウンシルを経て未だソロとして第一線で活躍しているだけあってとにかく余裕のステージングに魅了されました。基本はギターなのですが、会場の至る所に置かれたシンセやグランドピアノなどの楽器類をポールウェラー自身が楽曲ごとに弾き分けたり、間奏の部分で自分以外のメンバーに演奏させながら自分はタバコを一服をして、間奏が終わる頃に楽器のある位置にさりげなく戻ってきて演奏に参加したり、交換したギター(SG)のチューニングが狂っている事を巨漢のローディ(何故かOasisのTシャツを着てたのがうけました)が間奏前に知らせにきて、どうするのかと思っていたら間奏中にソロのフレーズと思わせるようなリズムを刻みながらチューニングを合わせたりと、とにかく全てにおいて自信と余裕に満ち溢れたパフォーマンスを披露してくれました。しびれたー!選曲もソロの曲からバンド時代の曲まで網羅していて、ファンの期待に答える充実のセット内容でした(大好きなChangingManも演ってくれたし)。正直スタンリーロード(3rd)以来から興味が薄れていたのですが、久々にポールウェラー熱復活しました。

 

・稲葉孝志
ここまでの間、会場全体のノリがなんだか正直いまいちでなんだなあと思っていたら、どこからともなく稲葉のコールが。その瞬間静まり返ってた客席から怒涛のキャー!という黄色い声援が。そして今までつまらなそうに座っていた観客達が一斉に立って全員でイナバコールの大合唱!なんだこの光景は!要するにイナバだけを身に来たファンが大勢いたという事なんでしょうね。僕の中でなんとも言えない怒りが込み上げてきたのは言うまでもありません。それに呼応してか、どこかのロック好き親父(風貌が)が辺り一面の稲葉ファンに向かって「なんだこいつら、気持ち悪い、ふざけんじゃねえぞてめら」!と怒鳴り散らしていたりして。こういう達の悪い親父は普段毛嫌いする性質ですが僕さすがにこの時は「親父、もっと言ってくれ」と賛同していました。多分純粋なロック好きの人達も同じ気持ちだったに違いない。1、2曲聴いた後、その光景の中でだんだんと気分が悪くなったきたのでアーチストグッツの売り場へと席を立ちました。誰ですかね、こんな世紀のミスキャスティングをした大馬鹿者は。

 

THE WHO
僕の人生の転機となったバンド、ザ・フーのライブを目撃する瞬間がついに、ついにやって来ました。登場する前から今までずーっと待ち続けてきた往年のファン達が今か今かとメンバーの登場を手拍子で幾度も煽ったりしていてもたっても居られいない様子。そしてついにメンバーがステージに登場。ロジャーダルトリーは柄シャツを着て、僕の神ことピートダウンゼントは黒いTシャツにグラサンをかけて赤いストラトを持っていました。鳥肌が立ち始め胸の高鳴りが異常なほどに鳴り出し始めた瞬間、「I can't Explain」で歴史的ライブの幕が切って落とされました。イントロのギターが鳴り始めた瞬間からもう夢を見ているんじゃないかと思うくらいの衝動が込み上げてきて、それからはもう無我夢中で釘付けになって演奏やパフォーマンスに見入っていました。ピートお得意の風車奏法(腕をぐるぐる回しながら弾く奏法)も早々に飛び出し(というかバンバンに使いまくっていた)、恋のピンチヒッター、キッズアーオールライト、マイジェネレーションなど思春期にハマリまくった初期の代表曲を立て続けに披露。そして「ビハンド ザ ブルーアイズ」などを演奏した後、ハードロック期の代表曲である「無法の世界」で演奏終了。感動した感激したという言葉の表現では到底表せられない程の今まで味わった事のない身体の奥底からくる感情の起伏からか、ライブを見て涙を流したのはこの時が生まれて初めてでした。この瞬間よ永遠に、なんてくさい事を平気で思えた至福の瞬間、長い間願っていた一つの「夢」が叶った瞬間、もっともっと味わっていたいと会場の誰しもが思っていたでしょう。その願いがアンコールを求める手拍子へと流れていったのは自然の成り行き。ただこういうフェスではバンドに対しての持ち時間が限られているので、アンコールは無理だろうなと思っていた不安を他所に再登場。2回目の高鳴りが追いつく間もなく、カッティングならこの曲でしょうという大名曲「ピンボールの魔術師」が。フ-の曲で最初にコピーした思い出の曲だったのでテンションのピークはもう振り切れんばかりに上昇。そしてピンボール~からメドレー形式の曲を演奏し、最後にまたピンボールに戻ってきてこれで演目が全て終了。そして演奏終了間際にフーのライブの定番でもあったピートのギター破壊パフォーマンスもしっかりと披露。ギターは壊し方によってあんなに簡単にボロボロと崩れるんですね。とにかくどう表現したらいいのか言葉が見つからない程の感動と衝撃と元気、思い出を頂きました。本当によくぞ来日してくれましたありがとう。それにしてもピートのギター、昔より(ザフー時代)随分と上手くなってましたね。ザ・フーに出会えて本当に良かったとあらためて感じた日でした。