フラバルス MG5~マイガール5秒前~ tour at Shibuya Duo
黒田晃太郎のひとりユニット『フラバルス』のレコ初ツアー。
メジャーデビューミニ~1stの2枚にて、くらげの遺伝子を十分に感じさせる良質なひねくれポップワールドを展開していたアーチストとして注目していたため、未聴ながらもこの2ndのレコ発ライブに友人W氏に誘われて生フラバルスを初体験。開演30分前に入場したのだが開演間近なのに会場がガラガラでひく。フロア内に置かれたテーブル&チェアにゆうゆうと腰をかけ、余裕のくつろぎ状態でライブ鑑賞をすることに決めた。音源がいいといっても所詮は宅録音源なので、生ライブに関しては一抹の不安を持ちながら開演を待つ。ガラガラだったフロアも開演時間に鳴ると7割程埋まり(無名のメジャーアーチストなのに以外に人気あるんだな)、客層はひとりできているお客などほとんど見受けられないほどグループやカップルの比率が圧倒的に多かったのが意外(そんなに大勢で共有できる音楽でもない気もするが・・・)。
いかにもギターポップ小僧という風貌(黒髪にモッド風)の黒田氏が登場。のっけからディストーションかけまくりのノイジーなロックサウンドで幕開け。レコ発という事なのでリリースされたばかりの2ndからまずは数曲演奏。ひねくれポップ具合が下がって普遍的なギターサウンドになったという。新譜の評判どおりのストレートな楽曲/演奏が続く。個人的には『エンドレス』のようなフックのあるメロディを期待していたが、新譜にはそういった要素が随分と薄れているように感じ残念ではあった。『リリー』や1stの『エンドレス』『山田さん』等くらげの遺伝子が根付いているひねくれ度100%の楽曲群を聞いて心躍らずにはいられなかった。音源を聴いてる時はあまり感じなかったが意外に演奏が上手くて驚いた(まあメジャーアーチストだから当たり前なのかもしれないが)。特によかったベースは誰なんだろうと思っていたら初恋の嵐の人みたいですね。黒田氏がギターではなくて、ピアノを演奏しているバンド形態の時が彼の音楽性に一番しっくりきていると感じた。
これからどういう方向性にいくのか暖かい目で見守っていきたい。