Yesのライブ参戦レポート

感じた想いをそのままに参戦したライブをレポートしていきます。

二千花 at Landmark Plaza Garden Square

最近どっぷりはまっている二千花(にちか)のライブイベントに足を運んできた。

歌とアコギだけのアンプラグド形式というシンプルなライブ。購入時にゲットしたイベント参加券がないとライブ会場に入れないのかと思っていたらランドマークタワーのオープンスペースでのフリーライブだったらしい、知らなかった。なんじゃい。一時間早く到着したのが効をそうしたのか、ちょうど二人はリハ中。がら空きの客席に座りリハながらど真ん中の席でボーカルの美声に聞き入る。実際モノホンも抜群に歌が上手い。あまり聞きすぎると本番前に勿体ない気がしたので開演時間になるまで会場を離れて時間潰し。10分前に再度戻ってみると未だ客席はがんらがら。多少人気度に不安を感じつつも遠慮なく最前列のど真ん中に陣取り。僕の勝手な心配を余所に徐々に客席が埋まっていく、と言っても100席くらいか、が埋まり始めてきた。ただその客層というのがかなり微妙。休日のランドマークタワーという事もあり、家族連れやおじいおばあが休憩がてらにとりあえず席に座ろうか的な人々が多く、わざわざこのライブを聞きにやってきた僕のようなファンが逆に異質に感じる奇妙な雰囲気の中で開演の幕があけた。

 

二千花

やや緊張な面持ちのボーカル宮本嬢。リハでその確かな美声は確認できていましたが、本番で魅せた実力はそれ以上。やはり違いました。透き通った美声が吹き抜けの建物の天井にまで届かんとする、アバマリアのような無垢な音色。あるいわ、美声の女性ボーカリストは日本にもたくさんいるけれど、彼女のようにくぐもった神秘的な独特の声を持っている人はほとんどいないと思われる。この声はまさに生まれ持った才能。サンディデニーやトラッドフォーク系声質も表現力も申し分なし。足りないのはこれから積むであろう場数の経験とパフォーマンスさえ磨けられれば間違いなく日本を代表するアーチストになれる逸材だと、僕は本気で思います。ギターの野村氏もブリティッシュロック的センスが光る憎いバッキングストロークを存分に披露しつつ、頻繁にエフェクター調整をしながらアコギに細かな変化をつける事でシンプルな音色の中にもサウンドに幅を利かせるこだわり派の一面も随所に見受けられました。未発表曲を数曲と既発シングルを演奏。途中、宮本嬢が幾度となく自分のタイミングだけで勝手に次曲に入ろうとしたり、一曲一曲が終わる度に入念なチューニングやサウンド調整をする二人の様子をみるに、ふたりはB型とA型に違いないね。次回はちゃんとしたエレクトリックな二千花のライブが是非聞きたいね。来年のロックフェスになるのかな。