2年振りとなるスペシャフェスの一日目だけ、友人夫婦2組との計6人で参戦してきた。
・フジファブリック
本当の意味での3人体制でのライブは初観戦となる（あの富士急イベントは、ゲストミュージシャンがメインだったから）。はっきり言おう、やはりギター一本では、フジファブリックサウンドはどうにも再現できない、特に虹や銀河のような楽曲は、鳴って欲しい重要なフレーズが聞こえてこないもどかしさたるや。。。センターが山内氏になったが、確かに彼の方が志村さんよりも歌は上手いのかもしれない、しかし癖が無さすぎる。癖のある楽曲に不安定なボーカルが乗る事で、それがある意味彼らの味となっていたのだが、その部分が無くなってしまっている。またバンドの顔となってしまった事で予測不可能なプレッシャーから来る緊張具合が度を超えている。その事が観客にも伝わってくる程なので、不慣れなポジションであることは我々ファンがよく理解している事を考慮しても、そちらが気になって純粋にライブを楽しめない。だからパフォーマーとしてのオーラも感じれなかった。これから多くの場数を踏めば彼のセンターとしての自覚や余裕が生まれてきて、新生フジとしてまた別の魅力が出せるのかもしれないが、今回のライブは、物足りなさが浮き彫りになったライブだったと思う。頑張って貰いたい。
・在日ファンク
小雨の中、ひとり別行動を取ってハマケンバンドを観戦。最初、ハマケン以外のメンバーがステージに登場して演奏を始める、そこでカモン！コールと共にハマケンが登場。この登場の仕方、特別感、本人はさぞかし気持ちの良い演出なんだろう。肝心の演奏、適度にファンキーで適度にポップでキレのあるまとまったサウンドセンスはとても聴きやすく、とにかくあのブ男ハマケンがカッコよかった。巧みなダンスも、勢いのあるシャウトも、トータルエンターテインメントとしてこのバンドの力量の高さを思い知らされた。男は顔や身長じゃない事を、この日のハマケンが立派に証明してくれたことが何より頼もしく嬉しかった。
・THE BAWDIES
いつも通り。R&Bの枠の中だけで勝負していてこれだけ古臭さを感じさせない彼らのサウンドメイキングは中々だと思うが、ストロークスみたいに、打ち込みなども取り入れればもう一段先に行けるのではないかと思うだが。
・星野源
スローな楽曲が多くて寝てしまったので感想書けません。
・EGO WRAPPIN
夕暮れ時に赤い照明が良く似合う彼らの圧巻のステージングに、前回同じ場所で目撃した時の感動が呼び覚まされた。流石10年選手。見せ方を知っているというか、観客の載せ方も含めてクオリティが高いライブパフォーマンスだった。
・サカナクション
お待ちかねのサカナクション。前回見たときは正午だったのであれだが、今回は大トリという事で空は真っ暗＝彼ら本来の、光と映像を用いた演出が発揮できるという事。前回見た時の消化不良を全て取り戻せるくらいの圧巻のパフォーマンスだったのは言うまでもない、一寸のズレも狂いも感じられない見事な演奏技術、サウンドの要を担う相変わらずのカッコ良さを醸し出していた女史2名。中間のインプロゼーションが長すぎるのはどうかと思うが（10分どころではなかったのでは？）、ここまでCD音源と同レベルのサウンドを再現できるバンドが彼らの他に果たしているのだろか。今日本を代表するロックバンドである事は間違いない事を実感させられた見事なライブパフォーマンスだった。
