Yesのライブ参戦レポート

感じた想いをそのままに参戦したライブをレポートしていきます。

PAUL McCARTNEY Out There Japan tour 2014 at National Studium

生ける伝説、ポール・サー・マッカートニー。
ビートルズマニアである腹心の友Mがゲットしてくれた4枚のTicket to Ride。この4枚のTicketが割り当てられた当日参加のメンバーがかなり異色だった。それは、M本人、Mの息子、Mの母親、そした僕の4名である。まあMの家族とは昔から良く知っているから自分的に何も問題ないのだけれども、3世代家族の中に余所者の自分が参加するのはなんだか気がひける。だがMのはからいによりせっかくだから遠慮せず参加する事にした。 まずM親子と渋谷で早めに待ち合わせをし、小一時間ほど楽器屋巡りなど渋谷の街を徘徊してからハンバーガー屋でランチタイム。その後M母と合流し、シータクで国立競技場へ。そういやあ2ヶ月前にもここに来たばかりだったなw。ただしその時と明らかに違ったのは、競技場の周辺の道路がポールの会場入り待ちをしている大勢のファン達で埋め尽くされていた事。こんな光景みた事がない。ポールファンの彼への愛情の深さと、サー・ポールの生ける伝説具合をまざまざと見せられた気がする。まだ開場時間まで1時間近くあったので、先に物販コーナーへ。 皆で、「タオルかな~、いややっぱりTシャツかな~、それとパンフレットもいるな~」なんて和んだ会話をしていたら、Mが突然発した不穏な言葉にその場の雰囲気が変わった。

 

「え?なんだか今日も中止らしいよ。。。」
「まさかー?だってHPじゃ何もアナウンスされてないじゃん?どこ情報だそれ?」
「いやなんかTwitterで話題になってるわ」
「そ、そんな訳ないだろう、、、」

 

そんな不穏な会話をしていると周囲も同じような会話でざわめき始めた。我々の会話が聞こえていたのか近くにいた人がびっくりした表情でMに尋ねてきた。


「え?今日も中止なんですか?本当なんですかそれは?」

 

確かに、開場時間を過ぎているにもかかわらず一向に入場対応している気配がないし、本来ならばリハのサウンドチェックをしている筈なのにその様子もない。どうにも不安が募るばかりだが、とりあえずタオルだけを購入して状況を把握しようとゲートに向かう事にした。そんな矢先にHP上に決定的な事実がアナウンスされた。

 

「昨日に引き続き、ポール・マッカートニー本人の症状(ウィルス性炎症)が回復せず、開催不可能となりました。」

 

ああ、とうとうオフィシャルで正式な中止のアナウンスが出てしまった。救いだったのが、シャレが効いたどこぞの誰かの下記TweetをMが見つけてきてその場の淀んだ雰囲気が 少しだけ緩和された事くらいか。

 

【ポールの症状、ヘイ重度】

 

ただこの時にまたまたポールファンの愛情の大きさを感じた事があった。それは開催中止のアナウンスを知っても決して取り乱したり怒ったりする人はゼロと言ってもいい程に皆無で、ほとんどの人達が本人の症状容態を心配していた。世界の宝の偉大さをこの時に改めて知った。 結局ライブは中止になってしまった代わりに、開場内に停められていたツアーバスまで接近できて写真撮影できるようだったので記念撮影だけして幻のポール国立競技場ライブは幕を降ろした。 てか、ポール、そんなところで万歳している場合じゃないから! でもまあこういう経験はそうそう出来ないだろうし、ネタとしては面白いから、納得するしかないよね。次回来日して、タイミングが合えば観たいですなあ。 という訳で、このブログでは珍しい未観戦となった幻のポール国立ライブの回でした。