ももクロ春の一大事 2014 国立競技場大会 ~NEVER ENDING ADVENTURE 夢の向こうへ~ at National Studium
ついに、ついに、この日がやってきた。
神の子5人が案の定国民的アイドルになってしまってから初となる、超大箱でのワンマンライブに初参戦。とりあえずの去年の氣志團万博はおいといてw、前回のワンマンライブが、あの今や伝説となっている、今は無き横浜Blitzでのモーレツツアーファイナル。その時は、ヲタクの圧と例のノリについて行けず全く楽しめなかった。
それ以来のワンマンツアーなので正直かなり緊張。何故かというと、もし今回のライブも前回と同様の感情が自分の中に芽生えてしまったら、ももクロのライブに自分は不向きだ、という刻印が心の奥底に押されてしまう=ワンマンライブに参戦不可となってしまう。それだけは避けたい、でも自分がどう感じるのかは全く分からないのである。あれから、瞬きする暇もないくらいの超猛スピードで一気にスターダムへと駆け上がって行き、今や老若男女全ての世代で愛される、人類皆ももクロ大好き的な存在になってくれたおかげで、ヲタク臭は随分薄まってる事は氣志團万博時に再確認できていたけれど、本当に老人から子供まで均等にファンが付いてきている事を、自宅から千駄ヶ谷駅までのJR車内➡千駄ヶ谷駅周辺➡国立競技場に到着する間での移動中に視界に映ったモノノフ達の様子から容易に判別できた訳である。いやあ凄い!本当に凄い!Over 80歳であろうお爺さんが全身黄色ずくめのしおりん推しだったり、5歳くらいの子供がギャラパー着ていたり、表参道や下北沢ら変に居そうな洒落乙なイケてるカップルがお互い推し色に身を纏っている。モノノフの特徴として良いのが、基本的にお洒落さんが非常に多く、彼らは巧い具合に推しカラーをファッションセンスに取り込んで推し色をアクセントとして普段着としてしっかり着こなしている人が本当に多い。だから女性ファンが変な抵抗感を受けずに先入観を持たずにすんなり女子ノフになれるのだろう。
僕自身、大会場でワンマンライブを観る事自体が初だったので、狂喜と興奮が入り混じった近年稀に見るテンション高状態でスタンド席に着席。ひと呼吸おいた状態で会場全体を見渡してみると、いやあ本当に鮮やか!赤桃黄緑紫が均等に混じりあったモノノフがスタジムを彩る5+1色のペインティング。見渡す限りモノノフだらけで観客数がとにかく多い。そりゃあそうだ55,000人ですもんね。本当の意味で人気がある事は分かっていたけれど、これだけのファンに彼女達は愛されているのだという事をあらためて実感できたのが良かった。心の底から安心した。そう、ライブが始まる前に彼女達の人気はこれで半永久的続くだろうと勝手に確信した。
今回はスタンド席後方での観戦なので、会場全体を見下ろすようなイメージで神の子達が登場するのを今か今かと待っていると、聖火台から5人が登場してきた。
聖火台で一定時間ポージングした後、トロッコに乗ってジェットコースターの要領で地上まで移動。トロッコが到着したすぐそこにステージが設けられていて、そのステージでインディーデビュー曲から最新曲までのシングル曲をリリース順に披露していく。でもやっぱりスタンド席から神の子までの距離が遠い、遠すぎるよ。。。中島みゆき作の新曲「泣いてもいいんだよ」も初披露してくれたが、サビのメロが弱くてピンと来なかったなあ。
正直、現場での自分の精神状態は近年稀に見るくらいに落ちていた。神の子達のライブを純粋に楽しめる状態ではなかった。というのも、所属する部署のブランドビジネスが他社に売却されるかもしれないという状況で、量産間近まで進んでいる、自分がPLを担っている命を懸けていた新規開発プロジェクトも、量産まで手掛けられなくなる可能性が高く、それに対する空虚感と悔しさで一杯な気持ち、売却先に移れる保証もなく、会社に残れる状況でもなく、このまま 職を失うかもしれないという不安に苛まれている状態でのライブ参戦であった為だ。こんな状況だったのでライブ中に何度もそちらの負の方向に思考がいってしまい、純粋にライブを楽しめる状態ではなかった。気がついたらエンディングに向かっていた。こんな複雑な心境の中で神の子達の最後の挨拶が始まった。
1人ずつそれぞれ長年の夢が叶った事に対する精一杯の気持ちを述べていき、最後に我らがリーダー・夏菜子の番になった。赤推しの自分としてはテンションが上がる状況だったにも関わらず、こんな時にも将来の不安に苛まれている自分がいて、暗い気持ちで彼女の言葉に耳を傾けていた。そこで発せられた、天才の、天才による、天才の為の名言。「天下を取りにきました。それはアイドル界の天下でもなく、芸能界の天下でもありません。笑顔を届けるという部分で天下を取りたい」「もし皆さんが仕事で疲れた時、辛い時に私達を見て笑って欲しい、そんな存在で居続けたい」
ズガガガーーーーーーーーン!
身体中に雷が走った。シビレタ。心の奥底が震えた。まさに今自分が求めている事をリーダーが言ってくれた。なんという演説力、言葉力、説得力、信頼力。彼女の物凄い力強く優しい言葉に心が洗われた。泣いた、泣けた、泣かされた、、、
もう今直ぐ総理大臣なって欲しい。バカだけど、この言葉力を持ってしたら日本の国自体を動かせるのではないかと本気でそう思った。そして結局、自分は一生ももクロに着いて行く覚悟を決めた。
ちなみに真後ろの席にいた、韓国人2人組が終始「モォモォクァー」「ア ォーリーン」という英語的な発音で呼びかけていたのが妙にツボだった。
おしまい。