Yesのライブ参戦レポート

感じた想いをそのままに参戦したライブをレポートしていきます。

World Happiness 2014 at Island of Dream Park

毎年WOWOWで楽しく観ている、流行りのフェスとは一線を画しているYMO関連のロックフェスに初参戦。台風の影響で暴風雨の中、予定どおり開催された夢の島でのロックの祭典。YMO高橋幸宏発案のイベントなので、出演する面子は有名無名問わず、在り来たりではない個性的な[音楽ファンに共感されている]アーチストばかり。 そもそも、夢の島ってどこにあるんだっけ?状態だったので、都内に近い以外は全く知識がないまま新木場駅へと向かったのだが、駅からもう目と鼻の先の海浜公園ではないかー・ち、ちかい、ちかすぎる! トップバッターのライブが始まる30分前に会場着。ステージは一カ所に集まっていて、メインステージとサブステージが隣り合った2ステージ制。これなら一旦陣取った場所から移動せずに全アーチストを観賞できそうだ。サブステージにお目当てのバンドが多く出演するので、サブステージ寄りに陣取ろうと向かうと、左端がガラ空きではないか! 前方から3列目という超特等席でフェス全体を楽しむ事となった。新木場駅到着時からこの時まで安定していた空模様がトップバッターのPUFFYのライブが始まる直前になって土砂降りへと変わった。そんな時に近くのカップルがこうつぶやいていた。
「なんかPuffyって雨女なんじゃね?」

 

PUFFY
スペシャ以来2度目か。流石というか、伊達に20年も一線級で活動している訳ではない事を証明するかのような安定したステージングと、こなれた緩いMCによって大雨で不安気だった観客の心を一気に掴む。そして大ヒット曲を何曲も持っているアーチストはやっぱりロックフェスに強いですなあ、ほとんどの人が歌詞を口ずさめるもんなあ、コール&レスポンスが絶対成立するもんなあ、やっぱりPUFFY姉さん流石ですなあ、と感心しきり。『渚にまつわる~』『アジアの純真』で大合唱。まさにこの国のアンセムに成り得ている事を目撃した。バックバンドもなかなか豪華だ。Detroit 7の名ドラマーに、黒猫チェルシーのギター(ブルージーでかっこいいギター弾いてた!)、そしてバンマスはあの元L⇔Rの木下氏。昔はシュッとしてたけど、今は東京03に居そうな風貌(角田と豊本を足して2で割った感じ)に様変わりしていた。時が経つのは早いですなあ。PUFFYのステージが終わると同時にあれだけ荒れていた天候が噓の様に晴れてきた。やっぱり彼女達は雨女だったのかもしれないw。

 

・ねごと
楽曲のセンスの良さから、デビュー以来ずっと追いかけているバンド。数年前に観たライブ演奏がとにかく酷すぎて、彼女達の成長っぷりを見届ける気持ちだったが、おお!以外に演奏が安定しているではないか!あれだけ不安定だったVoも、テク無しだったギターも、必ず間違えるKeyのミスも何もかも解消されていて一安心。最近のシングル群は全く演らずに、スマッシュヒットした過去曲中心のセットリストだったのが正直残念だったが、初登場組という新参者を考慮しての選曲は正しい選択だったのかもしれない。もうすぐ発売予定の新曲は、メロディに抑揚なく難解な感じでイマイチだったのがどうも気になった。それは、本人達が「夏にピッタリの乗れる曲です!」と自信たっぷりに紹介していたが、こんな微妙な楽曲で「乗れ!」という方が無理だと思う。。。

 

真心ブラザーズ
昔から、Yo-kingのダミ声と桜井氏のギタースタイルが苦手なので、座りながらBGMライクで聞いていた。名曲サマーヌードだけは良かったけど。

 

赤い公園
本フェスのお目当て。あの圧倒的なパフォーマンスを見せつけられたワンマン以来だ。いつものように統一した白衣装に身を包つみ、今回はプリキュアライクなポージングをきめてからライブスタート。毎回の彼女達のこういうノリ、嫌いじゃない。演奏を始めた途端に雨がまた強くなり出して、雨風に本人達はかなり苦戦していた様子。しかしここで奇跡が起きる。一旦演奏が終わってMCタイムになった瞬間に雨がピタっと止んだ。そして次の曲を演奏しようした時を同じくしてちょうど良いぐらいの風が吹いてきた。そこでこのイカした曲紹介「雨も止んでちょうど良い感じの風が吹いてきたので、今の状況にぴったりな曲を演ります、「風が吹いてる」」
ゾクゾクッ、鳥肌が立った。大好きな楽曲であるのもそうだが、何この絶妙なシチュエーションは!初めてこの名曲の生演奏している姿をお拝められる喜びを噛み締めながら至福の時間があっという間に過ぎていった。どうにもこうにも演奏がとにかく巧い!個性的でテクニカルなドラミングが出汁のようにビシビシ効いている、少し煩いくらいの大音量でブリブリいわせるノリと幸福感とを全て含んた楽しそうなアクションで観客の心を持ち上げるキュートでパワフルなベース、独創的なコード進行とフレージングで一筋縄ではいかないサウンドなんだけどトータル的にはキャッチーさを持たせるマジカルギター、そんな自由気ままなメンバーが軽々しく見えさせないのは身長170cm超えの図体と男勝りなパフォーマンスでバンド全体に説得力を持たせるボーカルの異様な存在感。この4人組、本当に物凄く良いバンドだと思う。

 

高橋幸宏 with In Phase
中期ビートルズを彷彿とさせる音楽性を追求するために集められた超ビックネーム達を要しているせいか、演奏がとにかく安定している。James Ihaのギターはやはり良い。ただどの曲も単調で同じ曲に聞こえてしまったので、屋台村に買い出しに移動してしまったとさ。

 

ヒトリエ
ニューウェーブに影響を受けた捻くれギターロックバンド。テクニックはあるが、どの曲も同じに聞こえてしまう引き出しの少なさと華の無さがとにかく残念。特にボーカルのずんぐりむっくりなルックスとキーキーいってる歌い方も苦手で生理的に受け付けらなかった。

 

きゃりーぱみゅぱみゅ
久々に観る。きゃりーキッズのキレッキレのパフォーマンスは相変わらずのクオリティで、新旧ヒット曲を織り交ぜたセットリストの良さもあり会場は大盛り上がり。ただ自分は今回で3回目となるので、良い意味でも悪い意味でも変わり映えのしないパフォーマンスに飽きたというのが本音です。9月の氣志團万博で4回目になる予定。。。

 

くるり
かなり久々な彼らのライブ。3人体制(ファンファン加入)になってから初めてかもしれない。The CigavettesのフロントマンGや、Boom Boom Satelitesのサポートで名を馳せているDr.福田彩子に、管弦楽隊数人をサポートに従えた大所帯でのパフォーマンス。冒頭雨風に四苦八苦していた岸田氏だったが、それでも彼らしく淡々と演奏をこなしていく。【ワルツを踊れ】から数曲と、「World end super nova」等で観客を盛り上げ、もう時期発売になるというニューアルバムからリードトラックを早速披露。この曲ほんとヘンテコなんだけど泣けるフレーズが多くて癖になりそう。音源入手決定。それにしてもというかやはりというか演奏がとにかく旨い、というかアレンジと彼らが奏でる【サウンド】がとにかく良い。プロフェッショナルな音作りというべきかもしれない。この完璧具合がその場の息をつまらせて加入したばかりのメンバーが即脱退に繋がるのかもしれない。そしてこれも相変わらずだが岸田氏のギターの弾き方が本当にダサい、カッコ悪い。ギタリストはどうしても格好良くなければならないと僕は思うのだが、岸田氏のギターアクションはもはや生理的に受け付けないレベルになってきている気がする。

 

ここまでライブ観戦して思った事があった。こういう野外フェスの音響といのは得てして、期待出来ない音質となってしまうの常なんだけれども、このワーハピの会場での音響は、これまで参戦したどのフェスよりも音質が良かった。これはひょっとして幸宏氏のこだわりなのかもしれない、詳しくは知らないけれど。

 

降ったり止んだりまた降ったり止んだりで不安定な天候の雨風に僕らの体力は相当奪い取られていたので、この後のアーチストのライブは観るのを諦め早々と帰宅。どうやらこの後に更に強い豪雨になったというニュースを後に知って、この時の判断は間違いじゃなかったなと。

 

最後にこのフェスを総じて、とにかく過ごしやすい快適なロックフェスだった。適度な観客の量で、隣り合った2ステージだけだから無駄な移動も不必要、交互にそれぞれのステージで演奏が行われるから機材セッティングによる待ち時間というのも発生しない、なにより入口で配布されたレジャーシートで陣取り休憩を許可されているのがGood!面子次第だけど来年以降も要チェキラッチョーだ!