Yesのライブ参戦レポート

感じた想いをそのままに参戦したライブをレポートしていきます。

All Night Nippon Radio Live 忘れられぬミュージック at Yokohama Arena

オールナイトニッポン開局60周年記念として、配信限定でリリースされた音源がある。
『忘れられぬミュージック』。元々はユーミン桜井ゆずが共作して数年前に発売された楽曲を今回 あらたにユーミンの呼びかけによりリメイクし、今現在のニッポン放送で番組を持っている4組のアーチストとあらたにコラボレーションして発表されたナンバーである。この楽曲がきっかけとして生まれたのが今回のイベントである。5組の中に我らが神の子達も参加しているだけでなく、発起人のユーミンも出演するとなれば行かない訳はない。最近のマイナーバンドのライブには全く付き合ってくれない嫁も、ユーミンやゆずなどのビッグネームを一眼見ておきたかったとの事で平日にも関わらず夫婦で参戦。 嫁より先にアリーナに到着すると、ももクロの単独ライブか!と思うくらい会場待ちの人々のほとんどがモノノフ。相変わらずの人気っぷりだなあ。パンフに配信限定だった音源のCDが付属するというので確実に手に入れる為に行列に並び、無事ゲット!少々値がはったが希少価値と思い出を買ったと思えばいいだろう。しばらくして嫁が到着。夫婦揃ってのライブは本当に久々だ。 開演時間になりニッポン放送を代表する2人のアナウンサーがまずは登場。どうやらニッポン放送に所縁のある人気曲を事前にリスナーにアンケートを取っていて、そのランキングを発表しながら進行していくスタンスらしい。それはそれでいいのだが、基本モニターの映像を鑑賞するスタイルで1曲1曲長めの説明が入る。それもTop 30から1曲ずつ発表。これライブイベントだよなあ?そんなどうでもいい映像を見にわざわざ平日の夜にここまで足を運んだんじゃないんだぞ!と言いたくなる様な不毛な演出が長く不安が押し寄せてきた。そこでただ単にアナウンサーが発表するのは観客がしらけてしまうと考えたのか、 25位からは5曲ずつ現在オールナイトニッポンを担当しているパーソナリティがリレー形式で発表していく(映像の中で)という流れに。最初は某48人GP。非常に不快な気分になったのだが、この間の観客のしらけっぷりといったらない。3人のメンバーが緊張でひきつったト糞つまらない無駄な会話を長々だらだら流されて死ぬほどつまらなかった。この時間を今日の出演者のライブ1曲分に割当てくれないかな?と誰もが願った事だろう。作られた人気が案の定捏造だったと確信できるくらいの観客の冷え切った反応が良くも悪くも印象に残った。次に登場したのはバカリズム。観客の想いをわかっていたようで、ランキングの発表も非常に簡潔にしながらも、最後に一言笑わせる言葉選びはさすが!ウケていてそれまでのどんよりしていた空気が一気に変わったのは流石一流芸人!そしてようやく本日最初のアーチストがステージに登場した。

 

大原櫻子
映画のオーディションからデビューしたシンガー。亀田先生に見染められて映画絡みのユニット名から先日ソロ名義で再デビューしたようだ。シングル3枚しか出していないので持ち歌が少ない中、初々しさをアピールするフレッシュなステージングと持ち前の美声/定評のある素晴らしい歌唱力はライブでも遜色なく、また直向きなMCも含めて彼女の事を初めて知った人もその魅力が伝わったのではないかと。ただもう亀田誠治作曲はマンネリ感があるので、クラシックの素養を持つ本人に作詞作曲させてくれないかなあ。似通ったシングル曲群を聞いて一層思うようになった。とにかくこれほどの歌唱力を持った歌手は今の時代非常に貴重なので、頑張って売れて欲しい。

 

・THE BACK NUMBER
群馬出身の地味なトリオバンド。まあまあいい曲書くなあ程度の印象しかなかったが、その印象はライブをみても変わらず。楽曲も演奏もどれもまあまあ、ルックスは浪人生みたいに地味だし、定評のあると言われているらしいMCもほとんど話さないのに、演奏中に「飛べ」や「踊れ」と観客を偉そうに煽るだけ。悪い意味でオールナイトニッポンを担当している程売れている?ミュージシャンとは到底思えない風情がなんだか残念だった。大原櫻子でもそうだったが、ラジオ局主催のイベントであるが為に、ライブ直後に司会の2名と座談トークが設けられており、トークコーナーが始まった。オールナイトではトークが上手いのに何故MCをほとんどしなかったのか?など一通り弄られた後に、売れないアマチュア時代に非常にお世話になった群馬のラジオ局のディレクターからの手紙が突然読まれた。まあ本人達にとっては感動的な内容でVoが涙を堪えるのに必 死だったのが印象的だったのだが、余計だったのはこの後。その手紙を書いたおばさんがステージにサプライズ出演して、内輪話に発展。ウケてるのはステージ上だけ。観客ポカーン。。。というかこのくだりにさかれた時間が長すぎる事長過ぎる事!この時点で各アーチストの持ち時間が均等ではないことがわかり、この時点で既にテンションだだ下がり。。。

 

・ゆず
呼ばれて演奏が始まるのかと思ったら、トークからスタート。あれ歌は?演奏は?と誰もが疑問に思っていたら、ランキング発表の映像に。VTR上に登場したのはTMR。話の流れで唐突に「ゆずのお2人は必ずそこで歌ってくれる筈!」とコメントして映像終了。は?もしかしたらネタとしてこのイベントでは演奏しない体になっていた?前フリが全然ないから観客まったく分からんわ!という事でアコギだけのシンプルな形態で2曲だけ披露。物足りなかったが、場慣れした盛り上げ上手なMCと、岩沢氏の驚異的なハイトーンヴォイスに感動した。どこまでも美声だったなあ。

 

YUMING
エントランスにこのイベントに対してご本人から花が届けられていたので、ひょっとしてイベントには出演しないのではないか?とドキドキしていたが、ゆずと同じくトークステージに登場。生ユーミンだー!生きてる内に拝められたーッ!と興奮しきりな私。かなり昔にユーミンのラジオの企画として、校歌を作詞作曲して欲しいリスナーを募集した事があり、実際に選ばれたリスナーが良い思い出としています的なノスタルジーを感じさせる素敵なハガキが読まれ、ユーミン自身がその校歌を何故か桐蔭学園の合唱団と共に披露したのだが、結局ユーミンの歌唱タイムはこの一部の人しか知りえないこの一曲のみ。残念というか肩透かしにも程がある。確かにON年ニッポン放送と同い歳という事もあるのかもしれないが、全く声量が出ていなかったのが残念。ただ存在感は唯一無二の流石のオーラを醸し出していた。

 

ももいろクローバーZ
このイベントの7割、いや9割近くはモノノフなんじゃないかと思うくらいカラフルな連中が見守る中でなんとトリ扱いで登場。ニッポン放送さん、企画はイマイチだけどそこんとこは分かってるみたいねえw。しかし、これだけ待って披露されたのはたったの4曲。それも個人的に苦手な楽曲ばかり。クソKB48のクソつまらないトーク映像さえなけりゃあもう一曲歌えただろうに、誰がタイムテーブル考えたんだ?この物足りなさを感じつつも我慢できたのは、この日のこのイベントでしかもう2度とフルメンバーで披露される事は無であろうあの曲が最後の最後で目撃できるから。

 

・ALL MEMBERS
ユーミンがまず再登場。そこへ今回の楽曲をプロデュースした寺岡呼人も登場。古臭いアレンジはこいつのせいだったのね。そしてアナウンサーの呼び込みにより本日登場したアーチストがス テージに勢揃い。披露されるのはもちろんこの曲『忘れられぬミュージック』。この曲が生で見れただけでも良かった、そう思えるくらいの貴重なライブイベントだった。