Yesのライブ参戦レポート

感じた想いをそのままに参戦したライブをレポートしていきます。

氣志團万博2014~房総大パニック!超激突!~ at Sodegaura Kaihin Park

モノノフ仲間である元同期Kから連絡がきた。それは、去年に引き続いて開催される、ヤンキー風情のミュージシャンAが主催する本当に何もない某房総地方のこの地恒例のロックフェスへのお誘い。結局の所、ももクロが出演して、前職場の仲間がそこにいて、自分も数年住んでいた土地で開催されるロックフェスに参戦しない理由がない。という事でアクアラインを介して半年振りに房総の地に降り立った、つもりだったのだが連休真っ只中による超渋滞により、本来45min程度で到着する筈が結局120minも時間を要してしまい、待ち合わせの時間に対して1時間以上も遅刻。去年 は、袖ヶ浦BTから乗り合いタクシーで見知らぬスパイダーマン達(去年の記事参照)と全く噛み合ないトーク地獄に巻き込まれるという苦痛の時間を強制的に過ごさなければならなかったが、今回は、同行者Kの婚約者であり、自分も昔からよく知る前職場の旧友女史が車で拾ってくれて会場まで送り届けてくれた。感謝!多謝!家を出る時に、筋少のステージから観れれば良いかなあなんて思っていたが、会場入りした時はちょうどその筋少が演奏を開始したばかりだった。なんて日だ!。。。という事で客層は予想通りモノノフが全体の7割以上を占めていて完全にホーム状態。というかこんなローカル地方のロックフェスにまでこれだけ大勢の人達が参戦している事実に、モノノフという種族の律儀な姿勢に は本当に感心させらる事しきり(というか我々もその種族の一員なんだけれども)。そしてそんな我々モノノフにそこまでの行動力を起こさせる神の子5人の人を引き寄せる魅力というのは本当に凄いと改めて 思い知らされた。さあここからライブ本編の感想をば。

 

筋肉少女帯
50歳近いメンバーばかりの結成25周年を誇る大御所サブカルヘビメタルバンド。数年前のCDJフェスで目撃した以来だったのだが、本日のステージはちと様子が違った。というのも、 最近 リリースされたばかりの彼らの新譜にボーカルのオーケン作詞曲であるももクロの楽曲のカバーが収録されたことで、先日の彼らのライブでもこの楽曲が披露された。ももクロが出演するこのフェスで、モノノフが観客が大多数を占めている状態を考慮したら、彼らがその楽曲を演奏しない筈がない。それはこの場にいる誰もが ひしひしと感じていて、その期待が会場内の熱気を更に盛り上げている。そんな期待が渦巻いている中、彼らの代表曲である大 迷曲?【踊るダメ人間】等を演奏した後、百戦錬磨の流石のトークを織り交ぜながら満を持して【労働讃歌】を披露し始めた。アレンジはしっかり筋少ならではのヘビメタルバージョンにアレンジされているし、ちゃんとメンバー5人がパート割通りに交互にボーカルを取っている。そしてやはり演奏力がハンパない! そんな彼らの凄腕パフォーマンスに呼応する如くテンションMAXで応戦するモノノフ達。この場で、観客の【需要】と演者の【供給】が完全に一致している、奇跡の瞬間がここに間違いなく起きていた。もの凄い光景だった。

 

味噌汁’s
某バンドRの覆面バンド。前もって言っておくが RADWINPSは嫌いな訳ではない。というかむしろ好きな曲も何曲かある。だが超絶テクバンドの直後だったからかもしれないが、基本スリーピース(ボーカルは歌だけ)でギターがテレキャス一本なのがそう感じさせたのかもしれないが演奏がやけにショボい。前のバンドと比べて大人と子供ぐらいの差。。。そしてはっきり言ってやっている事全てが中途半端に感じて仕方がない。ネタに振り切れている訳でもなく、某バンドRと路線が180度違う訳でもなく、MCも全く笑えない面白くなく、楽曲が良くない。そしてそこにきて演奏がショボい。申し訳ないが一つだけ学祭バンドが紛れているんじゃないかと思ってしまうくらいに魅力がなかった。逆に本家の方のライブを観てみたくなった。

 

・きゃりーぱにゅぱにゅ
なんだか知らないが、自分がフェスに行くと必ず出てくる印象があるくらいもう何度となくライブに遭遇しているので、特に代わり映えもしないのでもはや何の印象もない。ただ残念だったのが、このフェスのモニターカメラマンが、きゃりーのステージングの良さを全く理解していなかった事。きゃりーのライブとして、お世辞にも踊りが巧いとはいえないきゃりーのダンスを、コケティッシュなパフォーマンスとして魅せれているのは、超絶凄腕なバックダンサーキッズ集団(テンプラキッズ)のキレッキレのダンスがあって初めて成り立っているのに、それを無視するかの如くモニター画面はきゃりーのアップや全身のみを映す事に終始していた事。こんなカメラワークじゃきゃりーのライブの魅力などこれっぽっちも伝わらない、プロの仕事じゃなかったのが本当にに残念だった。 

 

氣志團
彼ら主催のフェスなのに、トリを神の子達に譲ってこの時間帯にタイムテーブルを持ってくる辺りに、この日の観客が何を求めているのかよく理解している証拠ですな。俯瞰でしっかりイベント自体が見えているから毎年実行できているのだろう。久々のヒット曲【喧嘩上等】は個人的にイマイチなのだが、生で聴いてもその印象は変わらず。ただ大掛かりな神輿の演出などかなり構成を考えている事が伝わってくる気迫あふれるステージングだった。天晴!

 

岡村靖幸
実はこの日の隠れお目当てナンバーワンだったのが和製プリンスと言われたこのレジェンドのステージだった。魅惑のステージをついに目撃できる日が楽しみで仕方なかった。バックバンドはホーンセクションを従えた非常に豪華な構成で、ベボベの小出氏との共作で話題の「恋はお洒落じゃない」に始まり、代表曲【あの娘は~】【だいすき】なども盛り込んだ充実したセットリストも◎。岡村氏自身のパフォーマンスとして、バックダンサー2名とのシンクロダンスも見事な踊りっぷりだったが、意外だったのがそのはギターテクニックの巧さ!随所に魅せるアコギのカッティングなんてめちゃくちゃカッコいい!特にシビれたのは、間奏部で岡村氏「俺が伝えたい事は、俺が伝えたい事は」と連呼し初めて、 何 を一体伝えたいのかと固唾をのんで見守っていたら「Let's go!」の掛け声と共にダンサーと踊り始めた時。予想外の展開・パフォーマンスに鳥肌立ちまくり!才能の塊とは彼の事を指すのだろうな、やはり本物は違うな。まさにオンリーワンの存在感。シャブで3度捕まった過去の汚点は、こういう天才的な音楽家にとってはもはや何の障害も 与えないんだなと(当然このまま再犯せずに続けてアーチスト活動していってもらいたいですが)。

 

ももいろクローバーZ
さあ本日のメインイベントですよ。翔やんの紹介VTRでは、ここから【ももクロ万博】になるとの事。昨年は日が落ちる前に登場して日が落ちた時に終演する時間帯での登場だったが、ついにこの日のトリを務める=極力多くの楽曲を披露できるという事。始まる前から高揚感が半端ない。Overtureが鳴り響く中、モノノフの大歓声に包まれて神の子達が登場。今年だけで3度目となるももクロライブ参戦だが、この日の願いはマイフェイバリッドソングである「仮想ディストピア」を演ってくれる事だけ(それは国立も日産も僕が参戦した日に披露してくれなかったから)。その念仏が届いたかどうか知らないが、それを含んだ10曲もパフォーマンス。その中には去年カバーした氣志團の隠れた名曲「Secret Love Story」も初めてフルバージョンでちゃんとした振り付きで披露されたし(彼女達が凄いのは、この一回こっきりしかこの先演りそうにないカバーに対しても、持ち歌と同様に必ずちゃんとした振り付きで毎回パフォーマンスをする所。一切手を抜かないというかファンが喜ぶという事を第一に考えるという徹底されたこの強い意識は本当に頭が下がります )。正直本家より全然良い(オケが氣志團バージョンではないようなので、この為に新たに録音したのかなあ?そうだとしたらここまで徹底した対応は本当に凄いですよ )。またこの氣志團万博、ではなくてwももクロ万博ならではの恒例の楽しみである【怪盗少女】間奏部のリーダーパフォーマンスだが、今回のステージでは、去年と同じく連続前転予定だったのを急遽3点倒立しながら歌うという、メンバーに対してもサプライズであった予測不可のパフォーマンスに観客全員度肝を抜かれたり、最終曲の【猛烈~】での微笑ましい氣志團との楽しすぎるコラボレーションの多幸感に包まれながら最高の夜を迎えられた。正直ももクロ単独ライブのノリに少し疲れている自分がいるのだが(やはり自分はアイドルヲタクではなくロックファンなのであのノリにどうしても抵抗がある)、そういうファンにはちょうどいい塩梅で楽しめるのがこのフェスの良さなのかもしれないなあ、なんて事を思いながら来年もし開催されて神の子出演が決まったら間違いなく参戦する事を誓った夜だった。

 

PS: 次の日には既にモノノフ聖地となっている、竹岡ラーメン(対して美味くもないご当地ラーメン)のお店『ラーメン定度』にて、サインを拝んできましたとさ。