Yesのライブ参戦レポート

感じた想いをそのままに参戦したライブをレポートしていきます。

AP BANK Fes '06 at つま恋

小林武志とミスチル桜井が立ち上げたエコロジーをテーマにした慈悲団体「AP Bank」の活動の一環によるロックフェスティバル。初年度だった去年のライブ映像を観てから、来年こそは必ず見に行こうと意気込んでの今年初日初参戦。レミオロメンSALYU、一青幼(あとミスチルも)などのアーチストが一度に観る事ができるとはなんて贅沢なフェスなんだろうと期待を胸につま恋へ。
会場に着くとご老人の方々、赤ちゃん連れの家族、叔父さん叔母さんの集団など、他の様々なロックフェスには縁遠い人々が多く、今までとは一味違った客層のロックフェスになりそうな予感。座席エリア(オールスタンディングだけど)はブロックで区切られていて、僕らの場所は前列右脇。かなりの高位置でゆったりと待ちながら開演時間を迎えました。

 

桜井和寿&小林武志
スタートは主催者の2人による歌とピアノ弾き語りによるアンプラグド形式のカバーから。何の曲かは忘れましたが、歌を聴かせるというコンセプトに重きをおいたフェスなんだという事を意識つけるような始まりでもありました。そしてやっぱり桜井氏は歌上手い。そして桜井氏の「とても真面目なバンドの登場です」という紹介によりお目当てのバンドが登場。

 

レミオロメン
数年前のカウントダウンジャパン以来のライブだったので彼らを生で観るのは本当に久々。というよりもその時は名前くらいしか知らなかったので(この時に初めて聞いた「電話」がきっかけでファンになった)、とても楽しみにしていました。今最も勢いのあるバンドなだけに意外と会場の歓声が少なかったのが気になりましたが、これでもどうだー!といわんばかりの代表曲のオンパレードに個人的には大満足。リズム隊の演奏力も尋常じゃないくらいに巧すぎる上に今最も勢いのあるバンドであるとあらためて感じました。ただ、個人的には聞きたかった「粉雪」もしっかり演奏してくれたけれど、季節的に全くそぐわないこの「代表曲」はあえて演らない方が良かったのではないかと会場の雰囲気から感じとれてしまいました。あともう少しMCの技を見につけた方がいいのではないかと。。。

 

BANK BAND
このフェスの主役であるバンクバンドが登場。さっそくMOJO CLUBとTHE BOOMのカバー2曲を演奏。2曲とも知らない曲であったし正直ぴんとこず。

 

コブクロ
一時期の停滞期間を乗り越えてきた2人ユニット。特に好きでもなかったが、最近ヒットしている楽曲が純粋にいい曲だなあと思っていたので、BankBandとの絡み合いがどうなるのか楽しみにしてましたが、彼らの見事な2重奏のハモリに桜井の声も加えた3重奏の声の競演奏は本当に見事だった。このままコブクロ桜井和寿としてCD出してもらいたいくらいにこの世のものとは思えない程の美しさだった。ミスチルファンを前々から公言しているコブクロの2人にとってこのステージはひとつの夢であったに違いない。その喜びが観客にも伝わってきそうな暖かい空気に包まれたいいステージだった。

 

BOA
韓流の歌姫登場。生BOAはめちゃめちゃ可愛かったし歌もダンスも抜群でしたが、正直このブッキングには???マークが芽生えてました。生バンドを従えての「Listen my heart」に代表されるユーロビートを歌われてもこちらはどう反応したらいいのか全く分からない。

 

SALYU
桜井氏がこの炎天下の中での観客の体調を考慮するように「皆さんその場でゆっくり座ってください、今から『歌』を聞かせますので」というMCによって登場してきた日本が誇る美声の持ち主の登場。このフェスの参戦は彼女が出演するから決めたようなもので、もう待ちに待った初生声体験。でしたが、僕の苦手なアンプラグド形式で、かつ、最近の楽曲で最もお気に召していない「風に乗る船」の1曲だけの演奏では消化不良も甚だしいです。なんだかちょっとだけぽっちゃりしているのも気になってしまったし、彼女の事を知らない観客も数多くいたのだろうから、ウメッシュのCMでも使われているキャッチーな楽曲「Tower」にすべきだったと感じたのは僕だけでしょうか。

 

一青窈
桜井氏の「そのままの姿勢で」という呼びかけも無視されてしまう程、その姿を一目見ようと立ち始める観客達の姿を見ても分かるように知名度人気を兼ね備えたシンガーの登場。非常に知性を感じさせるその佇まいと発せられる言葉の数々が非常に魅力的な彼女。いいですね。新曲の歌詞の内容を聞かせるために演奏前に話していたコメントの連動性が見事。某歌姫H先A弓やK群Kエラに代表されるような内容のない幼稚な文章がそのまま歌詞として成り立ってしまっている現状を見るに、やはりこの人のような本当の言葉を書ける人間にしか作詞をしてはいけない気がします。楽曲に失礼だと思います。

 

ポルノグラフィティ
どうやら人気があられるようで、今まで静かにしていた観客達が一斉総立ちの大盛り上がり。ですが僕は大盛り下がり。何故彼らがこんなに人気があるのが全く解せません。確かに場数を踏んでいるだけあって盛り上げ上手でしたがね。

 

・GAKU MC
桜井と一緒に共作CDSを発表した元DAYONE(懐かしい)の学が去年に引き続き登場。歪んだ感情かもしれないけれど有名人と仲がいいと後で何かいい事あるんだねえという事例を目撃してしまった感じがしてなりませんでした。

 

桜井和寿忌野清志郎の代打)
日本のゴッドロッカーの病気により代打で桜井氏が変わりに彼の曲を歌う事になったようです。桜井氏が歌う忌野氏の楽曲を聞いていて、桜井本人も言っていましたが彼ではやはり役不足。これは桜井氏の力量が足りないという訳ではなくて、清志郎氏の楽曲は他の誰が歌っても成り立たないという事。やっぱり偉大なシンガーだという事を実感。それにしても「トランジスタラジオ」を久々に聴いた。と言っても最初に聞いたのは石野卓球のカバーだったけれど。

 

BANK BAND
2曲を披露。マイラバの「evergreen」を久々に聴きました。いい曲だ。

 

・Mr Children
初めて目にする生ミスチル。こういう機会でしか見ることがないだろうと思っていたので正直うれしい。メンバーを引き連れて登場してきた桜井の表情を見て、今までと明らかに雰囲気が違う事がわかりました。とてもリラックス、というか安心している。それを感じとれただけでも今日見に来た甲斐があったと何故だか知らないけれど感じてしまいました。レミオロメンが代表曲をずらりと並べてた事に対して、いきなりカバーから入り、新曲のB面、未発表の新曲という耳慣れない曲構成なのに、全ての長州、じゃなかった聴衆を惹きつけていた所に彼らの余裕が感じ取れた。物凄い余裕と経験。伊達に10年以上も一線級であり続けているバンドですね。ただ演奏だけを取り上げてみると、3人の鳴らす薄っぺらい音が気になるけれど、桜井の歌声を引き立たせているためにはこの控えめなサウンドがベストマッチなんでしょうね。大好きな「終わりなき旅」では泣きそうになり、シーソーゲーム以来の疾走感漂う新曲「箒星」で最高潮。自分が実は意外とミスチル好きだという事を今日初めて知った気がします。ミスチル最高w。

 

Bank Band with Great Artist
最後は出演メンバー全員とのセッション。曲はお決まりの如く「to U」。あえてここで感想を書く事はないけれど、やっぱりこの曲は名曲に違いなかった。スケジュールの都合で先に帰ってしまっていたメンバーも数人いたようですが、リハの都合かは分からないけれど、レミオロメンがこのセッションに参加しなかった事が非常に残念(この曲の終了後にステージに登場していた)。ワンステージ制で歌い手が入れ替わる形式はセッティングの待ち時間がほとんどなくてステージに関しては非常に満足できました。来年は泊まりで3日間もありかもしれないね。

ただこのフェスの会場スタッフの姿勢に物申したい事があります!

会場のスタッフ対応が何から何までひじょーに悪かった!まったくできていなかった。
ロックフェスで日傘を差すという非常識なご婦人が複数いるにも関わらず(チケットにも傘禁止と書いてある)、注意のひとつもしない(傘で怪我したらどうするんだ!)。
ショップスペースの行き方を聞いても場所を把握していないためきちんと説明できない。行きと帰り時での観客の誘導説明が完全に不十分。などなど、言いたい事が山ほどあるけれどまだ2回目という事なのでこの辺で。