Yesのライブ参戦レポート

感じた想いをそのままに参戦したライブをレポートしていきます。

FUJI ROCK FES '06 at Naeba Ski Area

5年振りのフジロックに29~30日の2日間参戦。
最後にフジロックに参加した時はまだステージが4つしかなかった時だったの(Green、White、Field of heaven+Rokie a gogoは初増設されたばかり)、現在11ステージにもなっている僕の知らないフジロックが一体どういうものになっているのか楽しみにしながら友達6人で早朝7時に都内から出発。道中の車内では本日出演するバンドの音源を聞きながら予習も行いながら、渋滞にも巻き込まれず、湯沢ICから駐車場までも一本道だったので道に迷う事もなく、当初の予定通りの正午過ぎに無事会場に到着。

現地では天気予報どおりの曇り空模様で雨は降っていなかったので、ほっと安心しながら意気揚々と入場ゲートへ。ただ後に地獄のような体験をするハメになろうとはこの時の僕らには全く想像もできていませんでした。そしてこの災難のために、音楽を楽しむという事よりもまず先に体調を壊さないようしっかり防御する事に神経を集中しなければならなかったため、後半からはレポートらしいレポートが書けなくなっていますがそこの所はご了承ください。

さあフジロックレポート(地獄編)のスタートです。

 

・MISTERY JETS (Red Marquee)
フランツフェルディナンドも最近の若手バンドも皆彼らの事をお気に入りだとされている注目度高しのUK新人バンド。でしたが、とにかくショックなくらい演奏が下手過ぎて驚き。ボーカルもひとりでは弱いからかダブルで同じメロディをかぶせて歌っている(ハモっていない)けれど、2人とも歌が下手過ぎてただの不協和音にしか聴こえない。CDはそれなり良かったのに3曲聴いて別のステージへ移動しました。

 

THE HIVES (Green Stage)
数多のネオガレージバンドの中でも核の違いを見せ付けているスウェーデンのバンド。
ステージへ向かっている最中に聞こえてくる音だけでその実力がすぐに分かりました。
一言でいうと『最高のエンターテイナーロックバンド』。演奏も盛り上げ方などのライブ運び、パフォーマンスの全てがメジャー級。魅せる。悪いけど数分前にみたバンドとは月とすっぽんというくらいにレベルが違いすぎてました。

この辺りから空模様の雲行きが怪しくなってきだして小雨が降ったり止んだりの繰り返し。しばらくそんな状態を続き、ふと空を見たら灰色の雲が当たり一面に「なんだか雨が降りそうな気配だなあ」と思っていたら見事その通りになってしまった。。そんな時はここぞとばかりに用意していたユニ●のレインコートで雨から完全バリア。雨なんでてんで平気だぜーとわざわざ土砂降りの方面を歩いていたら、1時間くらいして気がついた時にはすでに遅し。徐々に水が浸み始め体中水浸し状態に。カッパの意味なし。でもどうする事も出来ず。この後はずっと雨に打たれながら効力を無くしたカッパを着ながら寒さに震えながら泥まみれになりながら会場内を過ごすハメになるとは。。。もっと性能のいいレインコートを持ってこればよかった。。。くよくよしててもしょうがないのでとにかく全会場を一通り回ってみることにしました。

 

ストレイテナー (White Stage)
ザゼンボーイズのベーシストが掛け持ちで参加している3ピースロックバンド。CD音源を聞いた時は、曲の良くないアジカンという印象しかなかったのですがこれが意外と演奏がよかった。楽曲やボーカルの声が自分的にはピンとこなかったけれど、リズム隊の演奏と盛り上げ方はなかなか。

Avalon Stage→Field of Heaven→Orange Courtと回ってみたけれどしばらく見るものなしというよりも現在進行形で雨に打たれ続けている事の寒さと泥まみれとで憔悴しきり
この身体では楽しんでライブを見ようという気力が精神的に残っていませんでした。
プリーズPotion。とにかくこの雨から回避するために、唯一のテント会場であるレッドマーキーへ非難。

そこでしばらく休んでから逸れていた仲間と合流。そこから気力を振り絞って再度一番遠いオレンジコートへ目的のライブを見に移動。

 

・TRASH CAN SINATRAS (Orange Court)
90年代前半から息の長い活動を続けているネオアコレジェンドバンド。音しか知らなかったのでどんな風貌なのかと興味深々でしたが、なんと一時期のTFCのような長髪長髭の仙人スタイル。一瞬たじろいだが鳴らしている音は紛れもなくあのキラキラした往年のネオアコサウンド。もう少しみたかったけれど相変わらず降り続ける雨と寒さに耐え切れず、数曲を見てAvalonステージへ移動。

 

湯川潮音 (Avalon
その透明感のある美声で注目されているSSW。ジェームスイハの曲が好きだったので演奏してくれるか期待してましたが、アコギ2本のアコースティック形式だったのでやってくれないと判断し、1曲のみでリターン。相変わらず雨は降り続いているのに非難する場所もなく今にも折れそうな精神状態。。。しかし青春のあのバンドを見るまでは、決して心折れる訳にはいかないそう自分に言い聞かせて耐え続けていたら、気付いたら雨は止んでいました。

 

・電気グループ (White Stage)
雨が止むのと同時に観客が一気に元気を取り戻してグリーンステージに集結。そうとうな盛り上がりを見せ始めていました。僕は生バンドが出演しないライブが好かないので数曲を聞いて今フェスにおいて最も楽しみにしていたあのバンドを見るため、ひとりレッドマーキーへ。

 

KULA SHAKER (Red Marquee)
突如として奇跡の再結成を果たした90年代に一世を風靡したUKロックバンド。高2の頃に大ファンだったので解散の報せを聞いた時は本当にショックでしたが、まさか生でライブを見れるとは。開演前にこんなに緊張したのはおそらくザフー以来です。それと未だに日本でこれだけのファンがいる事も肌で感じました。皆自分と同じ表情してる。SEに導かれて4人が登場。クリスピアンの貴公子のような相変わらずの端正な容姿を確認してまずは一安心(男から観てもかっこよかった)あとはどれだけの演奏をしてくれるのか(当時と同じ衝動を感じさせてくれるか)期待していましたが、そんな不安など全く意味がなかった。もう文句のつけようがないくらい何から何まで全てが完璧。なんでクーラレベルが狭いレッドマーキーのステージなのか甚だ疑問ですが、開園30分前から並んでいた甲斐があって最前列から5列目でばっちし観賞。僕が思うに、クリスピアンほど完璧なミュージシャンというのはいないのではないだろうか。顔良し、演奏巧し、盛り上げ上手し。彼らを見るまで雨に打たれ寒さに震えながら耐えてきた甲斐があったというもの。『Greatful』でグッと観客の心を掴み、『Hush』で中盤の沸点を迎え、終盤の『HeyDude』で最高潮へ到達。特にこの曲のサビ前に歌詞「catch the sun」での大合唱では「クーラ最高!もう2度と解散せずこのまま世界最高ロックバンドの称号を掴み取ってくれー」という観客の悲鳴ともとれない強い願いを感じるほどの盛り上がり。久々に飛び跳ねてしまった。間違いなく彼らはナンバーワンロックバンドだー!

 

RED HOT CHILI PEPPERS (Green Stage)
問答無用の世界最高峰のテクニックを誇るUSロックバンド。冒頭の馬鹿テクにもう開いた口が塞がらない。特にベースとドラムのテクニックは人間業を超越した超人芸。人間の成せる技?フリーとチャドは実は人間ではないのでは?といろんな憶測が飛び交うくらい、それくらい生のレッチリは凄かった。前日に出演したMステで観た印象とは全く異次元だった「Dani California」だけでもその凄さが分かる。やっぱりTVのライブ映像だけで満足していちゃあダメだね。帰宅時間を考慮して惜しまれつつ冒頭の数曲でホテルへ帰宅。シザーシスターズも見たかったけど夜の10時半開演なんてちょっとありえない気がする。キャンプサイト参加者よりのタイムテーブルにちと納得できませんが。30日に続く・・・