Yesのライブ参戦レポート

感じた想いをそのままに参戦したライブをレポートしていきます。

FUJI ROCK FES '06 at Naeba Ski Area

フジロック3日目。前夜、布団に入る前に畳の上で力尽きてしまったほど疲れきっていたようでしたが、ぐっすり寝れたため、体力の回復と比例して雲ひとつない快晴に恵まれました。もし今日も雨が降ったら、誘った皆に申し訳ない気持ちで一杯だったけれどこれでやっとロックフェスを満喫できそうです♪。会場に着き、昨日の反省から皆が戻ってきやすい拠点をどこかに作ろうという事になり、グリーンの後方の斜面にレジャーシートを敷いてそこからのんびり見ようという事に。とりあえず僕を含めた3人はヨエ子を見るためAvalonに移動。

 

・倉橋ヨエ子
音大卒という実績を確かに感じさせる高いピアノテクを持ち、昭和歌謡を彷彿とさせる和系ピアノ弾き。今までも2度ばかしライブハウスで見た事ありましたが、フジロック仕様なのかどうかはわかりませんが、ギターをサポートに加えた4人編成でのライブでした。時間の都合上、2曲しか見れませんでしたが、いつも以上に迫力を感じ、自然の中の開放感に満ち溢れているヨエ子の演奏は、暗いライブハウスよりもこっちの方が向いている気がしました(ライブでないと決して拝む事のできないヨエ子の容姿も屋外だったのでばっちし見えたし)

KTを観るため、グリーンの拠点へダッシュで引き返す

 

・KT TUNSTALL
世界中で大ヒットを記録しているブルージーな歌声が魅力の女性SSW。リード曲が大好きだったので非常に楽しみにしていましたが、CD音源以上にこれといってくるものがなかったのが正直な印象。「suddenly I see」も微妙に(望ましくない方向に)アレンジが違っていて、ピンとこなかったのがちょっと残念。

 

SNOW PATROL
前作の大ヒットにより一躍イギリスを代表するロックバンドに成長したギターバンド。ノイジーな叙情系ギターサウンドがUKロック然とした風格を漂わせていましたが、先頃発売された新譜からの数曲は良かったけれど、ブレイクのきっかけとなった「Run」などのスローな楽曲は正直よく分からずじまい。他の同系列バンドに比べてパンチが弱いというのがこのバンドの正直な印象。

 

ORSON
ITunesMusicStoreにて史上最多ダウンロード数を記録した要注目バンド。どうもボーカルの声が生理的に受け付けないようです。「No tommorow」を聞く前に移動。


・BROKEN SOCIEL SCENE
バンドメンバーの人数が不特定だという情報しかなかったのですが、アップテンポの楽曲は良かったけれど、ただ直感的にライブよりもCD音源の方が良さそうな気がしました。

フィールドオブヘブンに向かうと、今まで見たことのないような人の多さで身動きとれず。グリーンやホワイトに人が少ないと思ってたら皆こっちに移動していたみたいですね。ここにいてもらちがあかないので先にオレンジコートへ。

 

小野リサ
最後の一曲の途中からだけ聞けました。ここは日本ではなくまるでブラジルのリオにいるような雰囲気のステージ、だった、ような気に一瞬でもさせられました。

お昼を取っていない事に気付き、タイラーメンを食す。薄味でなかなか。気合を入れて満杯のフィールドオブヘブンへ再度突撃開始。

 

フィッシュマンズ
ボーカルが入れ替わり立ち替わり制でのライブ。相変わらずの込み具合で、入口からホワイトへの出口まで移動するだけで精一杯。でもその移動中に原田郁子ボノボのVoの曲だけはなんとか聞けました。欣ちゃんの繊細なドラムもしっかり味わえたし。それにしてもボノボのVoはそのまま正ボーカルになっても遜色ないほどの歌声だった。彼だったらフィッシュマンズのファンや故佐藤伸次氏も天国からGoサインを出してくれてそうな気がします。

 

・THE RACOUNTERUS
いまや知らぬものはいない異色ロックユニットであるホワイトストライプスのジャックホワイトとソロのポップシンガーとして確固たる地位を築くだけでなく、プロデュース業やWaxwingsなどのバンドメンバーでもあるブレンダンベンソンとが結成したスーパーグループ。音源は数曲の視聴程度でしか耳にしていませんでしたが、なんというか必要以上にギター音がでかくて、もうやかましくてその場で聞くに耐えないレベルでがっかり。ホワイト~では魅力的なギターを演奏しているジャックもなんだか演奏が雑に聞こえたし、ブレンダンのポップ要素など影を見ることもなく残念。同じ時間帯に見たいバンドが複数あったので見切りをつけて急遽移動。

 

ゆらゆら帝国
ベテランの域に達している日本を代表する3ピースバンド。フィールドオブヘブンというステージにあわして事だったのでしょうが、スローで尺の長い楽曲が2曲続き、この後もさらに続きそうな気配だったのでこれにも見切りをつけバッファロードーターを見にホワイトステージへ移動。

 

BUFFALO DAUGHTER
女性プレーヤーとしては日本屈指のテクニックを持ったメンバーがギターとベースにそれぞれ1人づついるという上に、ムーグ山本のひらめきアイデアの元、常に最先端の音楽を提供し続けている日本が誇る世界的トリオ。その音楽性故に、正直どんなライブを披露してくれるのか想像がつきませんでしたが、まるで機械が演奏しているような正確無比のギター/ベース、それにかぶさるメリハリの利いたドラムとこれぞまさに人力テクノ。さらには大野嬢はチョパーベースを弾きながらシンセを操り、シュガー吉永はギターを弾きながらこれまたシンセを操りと、必要最小限の人数で同時に複数の楽器を鳴らしているところにこの人達のとテクニックと知識と経験の豊富さが伺えました。特に大野由美子のプレイは凄かった。ときおり見事なチョッパーベースを繰り出したかと思えば、シーケンサーのような早弾きピアノプレイも披露したりと、彼女の正確なプレイがこのバンドの屋台舟を支えているまさにサウンドの要。新譜聞いてみようかな。

 

THE STROKES
現在のネオガレージムーブメントを仕掛けたといっても過言でないUSロックバンド。帰りの込み具合を考慮して最後まで見ない事は決定していたけれど、正直グリーンのトリを努めるのには演奏力が全然伴っていない感じを受けました。前日がレッチリだったのでそういう印象が強くなってしまったのはありますが。ドラムを筆頭に演奏が単調。名作1stからの楽曲はメロディが優れているために会場を沸かせていましたが、それ以外の楽曲は正直区別がつかない。ただやはりUSロックを牽引しているだけありバンドとしての風格は十分に感じましたが。個人的には大好きな「Someday」「Last nite」が聞けただけでも嬉しかったですが。

 

帰りの通路はガラすきで送迎バスにもすんなり乗れて狙い通り。最後のハッピーマンデイズも見たかったけれど(ぺズのダンスが見たかった)、開始時間が夜中スタートはちょっと無理。昨日のシザシスターズもそうだけど今回のタイムテーブルを計画した人は何を考えて作成したのだろうか?

苗場を11時に出発して、早朝3時に都内着。肉体的にも精神的にも非常に消耗したロックフェスだったけれど、ロックフェスは都市型ではなく、やはり自然の中での野外が一番似合うという事を今回のフジロックで再確認できたかな次の参戦はもうしばらくはないと思うけど、いつかまた必ず来たいと思います。