Yesのライブ参戦レポート

感じた想いをそのままに参戦したライブをレポートしていきます。

ROBBY LAKATOS & LAKATOS EMSEMBLE at 横須賀芸術劇場

敬愛する奇才天才奇想天外バイオリニスト:ロビーラカトシュの来日公演に足を運んできた。

彼のプレイをNHK特番(99年)にて偶然目撃して以来、今日の今まで長年憧れていた事それは、彼の超絶技巧プレイを生で体感する事、その夢のような時がこの日やっと訪れました。会場は横須賀芸術劇場。ここに訪れるのも初めて。芸術劇場という名の通りコンサート会場というよりはオペラハウスのような上品な雰囲気。予想通り客層もぐっと年齢層高めでいて少々敷居の高さを感じる。照明が落とされいよいよメンバーの登場。ピアノマンコントラバス→ティンバロン→ギター→セカンドバイオリンの順で(順番は裏覚えなので間違っていたら お許し願いたいが)それぞれ座席に付くと同時に演奏をし始めるという徐々に音数が増えていく演出で5人のサウンドが安定した辺りで本日の主役:ラカトシュがゆったりとした足取りで登場。ん?こんなに細かったっけ?以前TVで見たときは三越で売っているベルトがどれも回らなかったくらいオデブさんだっ たけれど、ひとまわりいやふた回りは細くなっている。そんな事を思ってる内に、それまでステージの中央で右往左往して観客の様子を伺っていたラカトシュが突然弓を持ち上げると、それが合図となって6人編成での演奏がスタート。ありきたりな言葉になってしまうけれど、巧い、本当に巧い、もうこの言葉しか思い浮かばない。次から次へと畳み掛ける脅威のテクニックに終始呆然と化してしまった。一体何なのだろうこの余裕は。今までライブなどで見てきたプロのミュージシャン達とは次元の違いすぎる物凄い経験値を感じた。凄すぎる。さらにこのアンサンブルの見所はラカトシュだけではない。普段目にする事がまずはないであろう非常に珍しい楽器ティンバロン(僕もラカトシュ特番で初めて知った)この音色がとてもいい。音はグロッケンの様でもあるのだが、鍵 盤をピアノのように手で弾くのではなく、鉄琴の要領でバチを使う鍵盤打楽器とでもいうのだろうか。そしてこれを自由自在に操る演奏者:イェヌー・イシュトヴァーン・リステシュ(長!)の早弾きならぬ早叩きもラカトシュと負けず 劣らずのテクニックで(途中ティンバロンソロがやたらと設けられていたくらい)多少やりすぎな感はあったがこのラ イブでの利き所のひとつでもあった。全編を通して演奏に酔いすぎてしまって、不覚にもこの日最も聞きたかった演奏曲『チャールダッシュ』で寝るという大失態を演じてしまったのが悔やんでも悔やみきれないのだが、最終曲『ひばり』でのあらゆるテクニックを駆使した圧倒的なパフォーマンスは圧巻の一言。僕も一応バイオリンを習っていたのでバイオリンには厳し目ではあるのだけれど、プロフェッショナルなバイオリニストという意味では世界中をみても彼の右に出るものはそうは多くないだろう。その後、一度は退場したのだけれど興奮覚めやらぬ会場の一向に鳴り止まない拍手喝采によってアンコールを2回もやってくれる程のサービス精神旺盛な所もまさにプロフェッショナル。

この後にもまだおまけが残っていました。会場販売のCD購入者には終焉後のサイン会に参加できるという特典がつくという事だったので迷わず即購入。ばっちし握手&サイン頂いてきちゃいました!!!また来日したら是非観に行きたいですね。個人的にはもう少し太っている方が風格が漂っていていいのだけれどw。