Yesのライブ参戦レポート

感じた想いをそのままに参戦したライブをレポートしていきます。

SWEET ANGEL WISPERS at Omotesandou FAB

昨年夏頃からperfumeにえらくハマっているわけです。秋頃は通勤中、移動中は1stアルバムをヘビーローテーション。帰宅してからはDVD鑑賞。いやあ、何やってんですかね、このおっさん。個人的な事で恐縮なんですが 昨年暮れ頃からバンド組みましてね。
作品を作ったりしてたんですが…ボーカルにperfume風のエフェクト処理を 施すくらいに影響が!いやあ、何やってんですかね、このおっさん。まあそんな事はどうでも良くてですね。半年がかりで友人&後輩を洗脳して(ここのHPの管理人に「すかんち」を勧め続けたくらいの情熱を持って)行って来ました、perfume in表参道。

この面子凄いですね~。

 

宍戸留美

宍戸留美ですよ。パニックin my roomですよ。
我々の世代(の中でも深夜ラジオと共に灰色の青春を謳歌した連中)には懐かしいサブカル系アイドル。最近の活動は殆ど知らないのですが、今日はバンド編成でジャズ~ボサノバ調の曲を披露。正直「壊れた感」みたいなモノは感じられなくてそこんとこは期待外れだったのですが、まあそれを期待する方が間違ってるという事で。とは言っても、長い事人前に立ってるだけあって風格というか肝の据わった佇まい(&MC←面白い)は流石といったところ。33歳とのことですが、良い年の重ね方をして来た感じ。(ただし通らなくていい道を確実に通ってる)綺麗でしたよ。

 

ロマンポルシェ。

んで、ロマンポルシェ。(。←がツボ)
「テクノ、歌謡曲ニューウェーブなど様々な要素を含んだオケの上で、掟ポルシェが男(らしさ)について説教をする」ユニットです。存在自体がサブカルというか、なんというか。怒鳴り散らす掟さんの横で、頬杖をついて欠伸をしながらつまみをいじくるロマンさんが素敵。とはいってもリアルタイムでディレイやエフェクト処理をしてるわけで、適当じゃなくてこういうパフォーマンスなんですね 一応、今日はPerfumeのイベントだったのですがこのブッキング、絶対掟さんが絡んでると思ってたら…案の定、宍戸留美さんをブッキングしたのは掟さんでした。危なすぎて書けないネタを披露した後、掟さんが語った自分達の20代の頃の思い出。(今、掟さんは38歳)
「20代の頃はアイドルの追っかけをしていました…そう、今のオマエらのように!!!!」(観客爆笑)
掟さんが語ったところによると、20代の頃に宍戸留美さんのラジオのイベントでロマン氏と出会ったのがロマンポルシェ結成のきっかけだったそう。
「そして今、38になった俺はperfumeのただのファンだ!!こないだも新宿タワレコの握手会に普通に客として並んだ!!今の俺の姿は10年後のオマエらだ!!!!」(観客爆笑)
…普通に仕事で(perfumeに)会うのにわざわざ自分でCD買ってインストアイベントに一般客として参加して握手会に並ぶなんかアイドルファンとしての生き様というか愛情というか…これカッコいいですよね。冒頭の危険極まりないネタといいめちゃくちゃなんですが、この人、自分の中にちゃんとルールを持っている。掟さんといえば毎回ライブで全裸になるパフォーマンスが有名ですが(しょうもな)「今日はアイドルイベントだから脱がない!!perfumeや宍戸さんを俺の陰毛で汚すワケにはいかない!!」(観客からは「えー!」の声)しかし最後の曲で感極まって「半裸ならOK!!!」と上半身裸になる掟さん(後にperfumeに「脱がないって言ってたのに最低!!」と言われる)僕は、これは掟さんの「パフォーマー」としてのサービスだと思います。(僕を含めて)観客は掟さんに「脱いで欲しい」と思ってたわけで掟さんは「自分のルール」と「パフォーマーとして客を楽しませる使命」を考えた上で「半裸ならOK!」という結論を出した。(実際、全裸になる用意はしていたらしい →「最低!」by perfume)思うに掟さん、「宍戸留美」と「Perfume」という愛してやまない新旧アイドルを繋いだのではと。これは掟さん(の20代)そのものである観客へのサービス。余興的な位置に自分を置いてそれでも観客を楽しませるために全力で怒鳴る怒鳴る。(どうでもいいけどイベントのタイトル「スウィート エンジェル ウィスパーズ」ですよねw)そして最後の曲紹介で「オマエら!!もうすぐPerfumeだ!!あと一曲我慢しろ!!」
掟さん、あなたカッコいいです。僕は感動しました。

 

Perfume

そんで今日の主役Perfume
これはもうどーこう書くもんでもないですね。歌はほとんど口パク。そりゃあれだけ激しくダンスしてれば歌えませんよ。(音痴ではないです。ちゃんと歌ってる何曲かを聴く限りはやはり上手い。小学生の頃からアイドルやってるだけあります)要はパフォーマンスとしてどうなのかという事。この点は素晴らしい。完成されてます。「曲とパフォーマンスと(アイドルとしての)輝き」これが見事に絡み合って、説明できないパワーというか勢いを発している。(足し算ではなく掛け算的に)客層を見る限り、アイドルファンと音楽ファンが半々といった感じ(女の子も多い)サブカル人間からアイドルファンから音楽ファンまでまとめて夢中にさせるパワーを持った「アイドル」なんて今、彼女達以外にいないと思います。しかも(恐らく)本人達がその事に無自覚。本人達は「お客さんに楽しんで欲しい」という思いで、踊り、歌う。それを楽しみながら、応援し、育てていくファン(掟さんを含む)戦略とか、計算ではないエンターテインメントの幸福な奇跡を感じます。