Yesのライブ参戦レポート

感じた想いをそのままに参戦したライブをレポートしていきます。

NOANOWA 『MAGICAL CIRCUS TOUR 2010』 at Tokyo Kinema Club

マジカルポップバンド『のあのわ』のツアーファイナルにW氏とYES!夫妻の3人で参戦してきた。場所は鶯谷駅近くにあるキャバレーを改装して設けられたライブハウスで、ネオン街が非常に似合う微妙な土地とリンクした独特の雰囲気を漂わせていた。今年リリースされた2ndアルバムの出来がすこぶる良かったので期待値超絶大の生演奏。
意外にも(失礼!)完売御礼との事で会場は超満員。ファン層は僕ら20代後半~30代前半が低い部類に入るほど年齢層が高い。こういう玄人志向のポップバンドを好んで聞く世代というのは、クイーン好きの40代であったり、くらげ好きの僕のような30代であったりするのかなあと、やはり10代の若い世代には届かない音楽なのかなあという事が客層から容易に感じてしまった。そんな複雑な胸中を抱きながらワンマンライブは始まった。

 

・のあのわ
ボーカル以外のメンバーが演奏を開始した中で、ちょうど2階席の高さにある小さなステージからボーカルの女史が登場。いきなり未完成過ぎるラップナンバーからライブスタート。演奏より先に元々キャバレーに使用されていた建物だからか音が悪すぎる。各パートの音量調整も微妙で、特にCD音源では目立っていたシンセの音量が小さく過ぎてほとんど聞こえない。バンド自体の演奏はソツなくこなしていてタイトにまとまっていて可もなく不可もなくだったが、ギターの音がやたらショボかったりボーカルがレベル振り切れてハウルわ破綻するわだのPAが完全にレベル低。ツアーファイナルなんだからもう少しちゃんとやって欲しかった。彼らのスキルは特に問題ないので、非常に惜しい。残念だったのはこれだけではない。MCがとにかく寒すぎる。ボーカル:ユッコの失恋を匂わす独り善がりの告白に、アフロヘアーベースのスベリまくるギャグ、それらを暖かく見守るだけの残りのメンバーなど何一つ気の効いた事が言えないのはどうかと思った。そして最も最悪だったのが会場全体を凍りつかせるほどの大声でこのライブの雰囲気と全く逆のベクトルの掛け声を連呼しまくる痩せ型長身の熱心なたった一人の超絶ファン。こいつひとりの存在がどれだけ多くの観客達に迷惑をかけたのか、おそらく会場にいた人々全てがこいつの存在を鬱陶しく思っていたのは間違いない、それぐらい空気の読めない態度をライブ中終始取っていた事。タテ乗りではないゆったりしたバンドサウンドなのに『フォーフォー』と叫ぶ、しばらくしたら『フルルルルー』『フィアー』『ピー』とレパートリーを変え始める。サビの最中にガッツポーズをしながら『イエー』と叫びまくる。それも会場のドセンターの位置で。たった一人のイカレポンチがいるだけでライブ観戦がここまで気分を害させられるとは、これまで生きてきた33年間で生まれて初めて感じれた珍事件だった。おそらく違うライブ会場でものあのわが出演する際には必ず姿を現すことは間違いないのでおそらくこれが最後のライブ体験になったことだろう。非常に残念すぎるモヤモヤしたライブであった。。。