Yesのライブ参戦レポート

感じた想いをそのままに参戦したライブをレポートしていきます。

HEAVENSTAMP Premium live ぴあデビューレビュー VOL.150 at Shibuya duo MUSIC EXCHANGE

現在最も僕が期待している新人バンドといえば『HEAVENSTAMP』。

発売されたばかりの彼らのCDS購入者限定の無料ライブに見事当選したので(平日7時からはサラリーマンにはかなり辛いが)仕事を猛スピードで終わらせて、会社⇒駅まで猛ダッシュ+渋谷駅⇒ライブハウスまで猛ダッシュ、途中酸欠になり眩暈を起こしながらも開演時間10分遅れて会場になんとか到着。

既に会場内は寿司詰め状態であったがまだライブは開始されていなかった。一番最後列でとりあえずスタンバイ(というかそのエリアしかもうスペースがなかった)。
スタンバイしている間、彼らのフェイバリットナンバーが延々と鳴らされる(ポストロック~エレクトロニカ~そしてやはりシューゲイザー)。待ちくたびれる事40分、ようやく彼らが姿を現した。だが小男が最後列にいてはメンバーの姿などほとんど見える訳がない。それでも4人バンドの筈がステージに5人いる事はなんとなく把握できた。
Webでも発表されていたがもう一人のメンバーとは、彼らの事が大のお気に入りで毎回リミックスを手掛けており、最新CDSではメンバーと共作もしているBLOCK PARTYのG.ラッセルリサックだった。彼をサポートギタリストに携えて5人編成でのライブが幕を開けた。映像とリンクさせながら音の洪水に埋もれさせるスタイルは、いかにもシューゲイザーバンド然としていたステージ。演目は既発の楽曲(まだCDS2枚しか発表していないが)はもちろんの事、インディーズ時代の未発表曲を織り交ぜた現在の彼らの等身大的選曲。ヨウツベで聴いて一聴しファンになった未発表曲『Water wall』はやはり良かったが、続くこれまた未発表曲の『Loveless』があまりにも酷いリアレンジが施されていて×。ギターが微妙につまらない方向に弾き方を変えてしまっているし、不必要なラッセルのギターリフが随所に追加されてるし、特筆すべきはサビのドラムパターンがギャグかというくらい酷すぎる点。こんなドラムじゃあせっかくの美メロな楽曲も台無しだ。全てにおいてオリジナルバージョンの方が良い出来だったのに、何なんだこのクソダサ過ぎるアレンジは!全くもって解せない!(おそらくこの先リリースされるバージョンもこのダメアレンジなんだろうなあ・・・)。聞き比べたら一目瞭然なのにね。まあこの曲だけに限った事ではないんだけれども全編通して言えることは、、、ドラマーのセンスが無さ過ぎるという事!!!それなりに美人で特徴的な歌声を持ち、ギターやタンバリンを掻き鳴らす佇まいがある種のカリスマ性を持ち得ているバンドの顔である魅力的な女性Voと、作曲センスが抜群でプレイも独創的でインテリジェンスなバンドの要Gtの才能溢れるフロントマン2名が存在しているのに、その他のメンバー(リズム隊)がアクション含めて本当につまらない演奏をすることが腹立たしい。特にドラムはデモテープ用に適当に打ち込んだリズムマシーンかというくらいに、普遍的で何の聴き所も高揚感も意外性も皆無な簡易パターンの反復オンリー。あわせてベースも何も残らない地味なフレーズしか弾けないのが聴いていて歯がゆい。この事はCD音源やヨウツベの動画を観ていた時から感じていたが、将来性のある原石的バンドであるならば尚更ジレンマというかストレスさえを感じさせる。若い2人の才能を燻らせない為にも、早々にリズム隊をチェンジした方がこのバンドの為であると僕はこのライブ演奏を聴いて確信した。この先間違いなくこの国の大衆的なアンセムを鳴らせられるバンドである事は間違いない。このレベルのリズム隊と続けていてもバンドの可能性の範囲を狭めてしまうだけ。より多くのファンを惹きつける為にはこの冷酷な判断が絶対に必要だと思う。個人的にはアヒトとかが入ったら面白くなるんだと思うんだけどな。

まあ何にせよしばらく追い続けていく事に変わりはありません。