Yesのライブ参戦レポート

感じた想いをそのままに参戦したライブをレポートしていきます。

EMI ROCKS 2012 live at さいたまスーパーアリーナ

東京事変のLIVEを彼らが解散してしまう前に何としてでもこの眼に焼き付けておかねば!そう思い始めた時には解散ツアーのチケットは既にSOLDOUTしていた。。。これはまずい、何とか術はないものかと探してみたら、このフェスの出演情報を入手し、まだ開催1週間前なのにチケットが入手できることを知り即GET。

 

BASE BALL BEAR
会場に到着した頃には、ヘッドライナーのBase Ball Bearの終盤戦だった。『Factory』で何度も見たので最後の2曲だけでも聞けたのは良かった。以前よりも随分骨太なサウンドを奏でていたなあ。そういやあもう10年選手ですもんね彼ら。

 

赤い公園
密かにとても楽しみにしていたバンド。いやあとんでもないモノを目撃してしまいましたよ。彼女達のことは、女子4人組のポストポップバンドと紹介されていたり、ネットで数秒視聴した感じではダウナーでスローなポストロックバンドなんだろうと勝手にイメージを持っていたけれど、とにかく凄かった、物凄い演奏だった。少し変拍子をまぶしたオルタナティブサウンドなのだが、そんな簡易的で陳腐な言葉では到底言い表せられない。例えば楽曲自体の構成や演奏する上での決まり事などロックポップスのルールみたいなものがあったりするが、それらを完全に度外視したオリジナリティが無意識に構築されている。かといって楽曲メロディは損なわずにきちんとポップソングとして成立している。こんな事をさらっとできてしまうバンドはそういない。ただ単にセンスがいい!という一言では決して片付けられない、末恐ろしい才能というか全く底が見えない無限の引き出しを感じさせるというか。。。それもまだ20歳そこそこなんですと。彼女達はこれまでどんな音楽を聴いてきて、どんな練習をしてきたら、これほどの無限サウンドを生み出せるのだろうか、結成が2010年だからまだ2年しか経っていない。彼女達の演奏を目撃して末恐ろしい凄みを感じて鳥肌が立った。こんな感情にさせられたのは本当に久々だ。ライブ終了後に即CD購入。一瞬で心を鷲掴まれてしまったので、これから要チェックしていこう。

 

The SALOVERS
ガレージリバイバルの日本からの回答と言われていそうな、リバティーンズ辺りに影響を受けている4人組ロックバンド。海外文学に影響されたまんまの安っぽい歌詞と、全く迫力のない下手くそなチンポコロックをこのアリーナクラスの会場で聞かされるのは正直きつい。耐えられなくなった事や、この後のJames Ihaまで興味がないバンドが続くのでここで一旦会場を出ることにした。

 

JAMES IHA
ご存知スマパンの元Gのソロ。メロディアスな楽曲といぶし銀なギタープレーを思う存分堪能できたここ日本でも大ヒットした1stは本当に良く聴いた。スマパン終了後は湯川潮音などの日本のアーチストのプロデュースやなどの活動をしていたが、久々にあの名作以来のアルバムをひっさげたステージらしい。しかし、残念な事にこの日のライブの携帯はアコギ2人の弾き語り。弾き語りライブが苦手な私は、正直終始眠くてしかたがなかった。

 

東京事変
解散を発表している彼らのステージを観る最後の機会(解散ライブツアーは既にチケット完売)に遭遇できたことは人生の宝であることが立証された文句のつけようのないスーパーなパフォーマンスだった。個人的なハイライトは『能動的三分間』の演奏がちょうど三分間で演奏が終了した瞬間に照明が落ち、空が鳴っているへと繋がる演出は、とにかく鳥肌もの。アグレッシブでアバンギャルドで煌びやかでかつ繊細な彼らにしか鳴らせないサウンド、バンド然としたビジュアルも含めて走攻守揃った完璧なロックバンドとは正に彼らの事を指し示すのだろうか。この場に立ち会えたことが今後の人生における誇りになり得るライブだったと思う。

 

今日のフェスは、東京事変が目的だったのでここで退散。