Yesのライブ参戦レポート

感じた想いをそのままに参戦したライブをレポートしていきます。

二千花ワンマンライブ meets Daikanyama Candle Night at Daikanyama LOOP

人知れず解散してしまった、驚異のポテンシャルを誇っていた、僕ら夫婦でガッツリ応援していた奇跡の男女ユニット「二千花」が、何気に再結成ライブを行った事を知ったのは、ライブ開催後数ヶ月後の事だった。知らねーし、知ってたら絶対見に行くしー、と思って宮本一粋嬢のブログをこまめにチェックしていたら、また単発ライブの情報が!迷わずチケットゲット。僕らみたいに最初の再結成ライブの存在を知らずに見逃していた隠れ二千花ファンが今か今かと待ちわびていた事が伺えるように、当然の如くソールドアウト。さらにデモ音源をライブ当日限定で発売するとのGood Newsも飛び込んできて嫌が応にもテンションMAX。場所は代官山。学生の時はしょっちゅう古着を探しに訪れに来ていた場所だったけど、社会人になってからとんとご無沙汰。10年振りなのでライブ前にふらつくことにしたのだが、当時良く通っていたUpStartを始めとするお店が尽く消滅していて(その地域一体が錆びれていた)、お洒落の代名詞である代官山でさえも時と同じくして様変わりしている寂しさを実感しながらライブ会場に到着した。彼らのライブはというと、解散前に一度だけ観たCD購入者限定のライブイベントは、アコースティック形式でとても残念だった記憶しかないが(この形式でのライブは個人的にどんなアーチストでも退屈なんです)、今回はちゃんとしたバンド編成でのライブ。あの「Genius Party」がようやくバンド形式で聞けると思うと鼻血が出そうだ。会場に入ると、サブタイトルの”キャンドルナイト”のまんま、様々な大きさ携帯のキャンドル群にステージが覆い尽くされた粋な演出がされている。

 

二千花
いやあ二千花の復活ライブ実に良かった。まず一粋嬢が解散前のロングヘアーからショートヘアーにチェンジしていた事で、大分柔らかな印象に変わっていた(ブログで知っていたけど、実際見ると個人的にはこちらの方が似合っていてBeterだと思う)。そして2時間弱も二千花だけのライブに参加するのは初めてだったが(おそらくワンマンライブ自体そんなにやっていないのではないか)、2人の作り出す妙な空気感の中で繰り広げられるMCが実に面白い!もうずっと聞いていたいレベル。メジャー期は、4AD系とでも言おうか、どこかミステリアスでオルタネイティブな存在としてのイメージカラーを押し出していたような気がするが(サウンドメイキングを考えたら戦略的にそうすべきだったおt思う)、パッと見ギャル風の一粋嬢のトーク力がここまでいけるのであれば、Perfumeの様にそれも彼らの武器の一つとして売り出していれば、たったアルバム一枚で解散せざる負えない状況にならなかったのではないかと感じずにはいられない、それほど終始爆笑の連続でライブ会場は暖かい空気に包まれていた。演奏本編の話であるが、解散後も一粋嬢はソロ活動を地道に展開していたし、野村氏も日本のサウンドプロデュース集団で最高峰に位置していると思われる”Ageha Spirings”に加入して、某有名ミュージシャン達のプロデュースワークに励んでいたので、再結成による劣化など起きるはずもなく、当たり前のように進化していたのは言うまでもない。まず言いたいのは、彼らは本当に非凡な才能を持ったミュージシャンであること。一粋嬢の歌唱力は日本でもトップクラスだと言うこと、声量声質音域表現力+ルックスとどれを取っても非の打ち所のない上質なボーカリスト。巧い、実に歌が巧い!そして、野村氏の生み出すオールジャンルを通過した上で作られる上質なポップソングライティング能力と、音大卒を感じさせる正確無比なピアノ・ギター演奏。こんな才能あるアーチストが手を組んだ奇跡のユニットをこのままインディーズに潜らせておくには余りにも日本の音楽界にとっても損失だという事に何故日本国民は気づかないのか?その事が腹立たしくて仕方ない。聞きたい楽曲は全て演奏してくれた。特に夢にまで見たバンド形式での『Genius Party』の生演奏が聞けただけでも失神しそうになっただけでなく、なんと新曲を2曲も披露してくれた。その内の一曲『Wonderful World』は、一般的なイメージとして定着しているバラード調ではなくて、前記のGenius Partyのようなオルタネイティブなロックサウンドでこそ彼らの真価が発揮される事を実感させられる、上質なオルタナロックサウンドと、一粋嬢の抜群の歌唱力+英語の発声がMixされた佳曲に仕上がっていた。新曲を披露するという事は、今回の再結成が一次的ではない事が予感できたが、やはり今回の再結成は大真面目なようで、彼らの口から、来年リリースに向けてアルバム制作予定という超絶に嬉しいサプライズが。とりあえずこの事を糧に仕事頑張れそうです。