Yesのライブ参戦レポート

感じた想いをそのままに参戦したライブをレポートしていきます。

氣志團万博2015~房総!抗争!天下無双!妄想!狂騒!大暴走!~ at Sodegaura Kaihin Park

3年連続で某房総地方で開催された某ヤンキーバンド主催の某ロックフェスに今年もいつもの同期Kと参戦。Day2の面子が正直言って微妙だったので、ももクロの妹分のステージからという遅めの参戦となった。会場までの往路で、去年はモノノフが多数歩いていたのに、僕ら以外ほとんど人が見当たらない。今年はガラコンかも?と不安になりながらも会場に到着すると、会場内は多くの観客がひしめき合っていて予想通り、というかもはや当たり前の様にモノノフが観客の8割~9割を占めていた。彼女達の人気はいつもながら驚かさせる本当に。

 

私立恵比寿中学
言わずと知れたももクロの妹分。3年連続で同じスケバン衣装でのパフォーマンスという手抜き感や、限られた短めの持ち時間の中で一曲でも多くアピールしたいという狙いからか、まさかのMC無しメドレー形式というパフォーマンス。だけど個人的にこれは失敗だったと思う。逆に彼女達の魅力・個性がほとんど何もアピールできなかった。彼女達のライブは初見だったけれど、8人の制服姿の女の子達がただ単にがむしゃらに踊ってガなって(歌うではなく)去っていったという印象しか残らず自分には全く響かなかった。やっぱりエビ中ももクロにはなり得ないんだなあという事がハッキリと認識できたという意味では今日目撃できた事は良かったかもしれない。

 

・10 FEET
メロコアスリーピースバンド。興味のないジャンルなのと、彼らの関西系のMCが好かないので、ケータリングスペースの大型ビジョンで食事を取りながら観戦。なんだろう、結局どの曲も同じに聞こえてしまうんだよなあ、この手のメロコア系のバンドはどれもこれも。曲がいい訳でもなく、ただ縦ノリで押すだけという音楽的な引き出しの狭さが一番自分が合わない理由かもしれない。『One Night Carnival』を演奏し始めたとおもったらイントロだけだったり、最後まで狙いがよく分からなかった。

 

・SIM
ハードコアレゲエデジロックバンド。湘南出身のバンドらしく、自分達の主催でロックイベントを開催できる程、その界隈で人気知名度があるらしいが、確かな演奏力と小気味の良いMCが少しだけ好感持てた。

 

ももいろクローバーZ
今年も神の子5人組を観る為にわざわざ遠くからこの田舎にやって来たのです。それは自分達だけでなく、この会場の観客の9割を占めるモノノフ達もそう思っているのだろう。ももクロのステージが始まる数分前には、メインステージのあるエリアに入りきれない物凄い状況になっていた。冒頭の茶番から『Link Link』に始まり、毎年恒例の氣志團のカバーとして、一昨年去年に引き続き今年も披露した『Secret Love Story』だけでなく『愛羅武勇』もフルコーラスで披露。正直原曲超えしてた。暑苦しい楽曲を神の子が歌うと心が洗われるこの不思議な感覚は一体なんなのだろう。というかめちゃくちゃ仕事忙しい筈なのに一体いつ覚えていつ練習しているのだろうか?いかなる時でも彼女達の一切手を抜かない一生懸命な姿勢には本当に毎度毎度頭が下がります。素晴らしい、本当に彼女達は素晴らしい。『怪盗少女』の間奏では、公約通り?天地逆転唱法を夏菜子が披露。金の椅子に逆立ちしながら歌唱するとんでも仰天パフォーマンス!こんな事が出来るアイドルはももクロ夏菜子を置いて他には存在しないと断言します。来年も参戦決定の方向で。

 

東京スカパラダイスオーケストラ
特に好きではないけど、ファクトリーやロックフェスで何度も観ているスカバンド。ケータリングスペースでライトに観戦。1曲だけ綾小路翔がボーカルで参加してました。それだけ。

 

和田アキ子
芸能界に影響力を及ぼすビッグママの登場。1曲目は、ブラスロックの名曲【CHASE】の『黒い炎』でスタート。冒頭からブラスロックをガツンと決めてくれて、これからファンクロックでグイグイ押してくれるのかーというのを期待していたんだけれども、続く『古い日記』では期待していた【有安】とのコラボは無かったし(有安が遠慮したとの事)、最近リリースした誰も知らないぬる~いミディアムバラードの新曲や、先日リリースしたばかりのカバーアルバムからこれまたねむーい【サムスミス】のバラード、m-floのVerbalと共演したというこれまたゆるーいミディアムバラード『music』など、全編通して独りよがりのセットリストがとにかく退屈で仕方がなく、最後に披露された、お約束の定番曲『あの鐘を鳴らすのはあなた』も、まるでどこぞの歌謡ショーかのような曲紹介と演奏でガッカリ。。。和製ファンクの元祖と呼ばれる由縁をほとんど魅せてくれないままライブ終了。正直周りの観客もアッコのライブに圧倒されて盛り上がった、というより、大御所だからこちら側が失礼の無いように頑張って盛り上げなくてはいけない、という雰囲気が充満していて、まるで接待ライブの様だったのが残念。

 

聖飢魔II
今年結成30周年記念という事で期間限定で再結成して先日ツアーを始めたばかりのロックレジェンド的悪魔が房総に降臨。まさか彼らの生ライブを体験できる日が来るとは思わなかった。冒頭、デーモン閣下以外は普通に登場、しかし閣下はいない。そこに突然棺がステージ中央に運ばれてきて棺の中から閣下が登場。なんだこの演出!超面白い。観客総盛り上がり。そこからはもはや時代錯誤といえるヘビメタ・ハードロックを数曲演奏した後にMCタイム。青森地方の有名な銘柄の林檎(放送禁止用語なので割愛w)を手に取り、観客にその名前を連呼させるというド下ネタのコール&レスポンスで会場を爆笑の渦に巻き込んだり、MCしながらその場の状況を瞬時に会話に盛り込んで更なる爆笑を生み出すなど、閣下の優れたMC力には感服。まさにプロフェッショナル。さらに驚いたのが、閣下の歌唱力が全く衰えていない事。100,050歳を超えているとは到底思えない美声。相当身体を鍛えていないとあのハイトーンシャウトは出せないでしょ。

終演間近になり、聖飢魔IIの様な悪魔に身を宿した氣志團改め【鬼死団】と、ももクロ改め【血の色クローバーMAD】、そしてぴょん吉Tシャツを着た普段着のオーケン改め【オーメン】が登場し、全員で聖飢魔IIの代表作『蝋人形の館』をコラボ。オーメンの出演は急遽決まったらしいが、個人的に彼の出演は不要だった。何故ならばオーメンに多く歌詞歌割りが振られていたにも関わらず彼はそれをろくすっぽ覚えておらず、そのほとんどのパートを歌い逃してコラボ全体をグダグダにさせてしまっていたから。自分の担当パートが覚えられないなら安請け合いすんなよ!またオーケンパートが多いせいで【血のクロ】に焦点が当たりにくくなってしまっていたし、【鬼死団】【血のクロ】がかなり気合いのはいった聖飢魔II風コスチュームに身を包んでのに、違和感ありありのぴょん吉が1人いるだけで画的にまったく締まりがなくなっていた。覚悟が持てないのなら出演断われよ!彼ひとりのプロフェッショナルでない姿勢の責で全てが台無しになってしまったのが残念でならない。BTW、間奏で盛り込まれた『One Night Carnival』では、聖飢魔IIの演奏のクオリティが抜群すぎて、氣志團達には悪いけど、同じ楽曲同じアレンジでも演奏するメンバー/バンドが違うとこうも変わるもんなのかとあらためて思わされた。聖飢魔II演奏上手すぎです。