Yesのライブ参戦レポート

感じた想いをそのままに参戦したライブをレポートしていきます。

ルイべん(永井ルイ&湯川トーベン) at Ryo-goku Cafe Jive

一般的には【ジャングルブッダ】の参加に【タンポポ】【ももクロ】への楽曲提供で有名であり、すかんちファンにはローリーとのバンド活動でお馴染みのマルチミュージシャン:永井ルイ氏と、古くは【子供バンド】からベーシストのキャリアをスタートさせ、個人的には【Spiral Life】のサポートや【湯川潮音】の父親として、音楽界・音楽通にその名が通っている名ベーシスト:湯川トーベン氏とのジョイントライブに親友Mと参加してきた。会場は、両国にあるカフェというか小さなレストランで定員30名弱というこれまでのライブ参戦で最少規模の超アットホームな特殊なイベントだった。気がついたらルイ氏と知り合い?の常連のおばさん連中ばかりで、僕とMは完全にアウェー。僕らが最後列なのに演者との距離が3.0mm以内なんてどういうキャパのライブなんだよ!自分が昔知り合いのライブに出演した時の方が全然キャパでかかったしなあ。妙にソワソワしながら待機していると、すぐ横の入口のドアからトーベンさんが入ってきて、いきなり「あのー、今日はよろしくお願いしますね~」と明らかに我々2人だけに声をかけてきた。なんて気さくな人なんだ!続いてルイ氏も入場(もちろん無言で)。2人だけのアコースティックセットでさあさあ開演。

 

・ルイべん(湯川トーベン&永井ルイ
とにかくゆるーい雰囲気でライブ開始。20年来の付き合いとなるらしく2人の軽快なトークで場を盛り上げながらも一度演奏を始めるとその卓越した演奏で場内をルイべんワールドにしてしまう非常にアットホームで暖かいライブが展開。そしてやはりトーベンさんのベースプレイが本当にいい。グルービーでありメロディアスでもある絶妙なフレージングの洪水でこういうベースが僕は大好きだ。スパイラルライフのあのGroove感は、トーベンさん無しではありえなかったと彼のベースプレイを聴いてそう確信した。前半は、2人が現在も組んでいる【FOKLROCKS】の曲がメイン。バンド名で物凄く損をしていると思えるぐらいにビートリッシュ愛にあふれた良質な3分間ポップソングの連続に一気に心を鷲掴まれた。10分の休憩(年の為かw)を挟んだ後、後半はお互いのソロ曲を中心にしたまさかの2部構成で展開。後半では、その場でどちらが何の楽器を弾くかを適当に話しながら決めていくスタイルで、「この曲どっちがギター弾く?じゃあ俺がベース弾こうか?」といったようにアドリブで対応している様をみて、セッションミュージシャンというかマルチプレイヤーの凄みを超至近距離で観る事ができたのは本当に良かった。彼らの物凄いキャリアが物語られた素晴らしいライブだった。
最後に、トーベンさんの歌声、風貌や話し声がまるでムッシュみたいなのに本当に良い声だった。彼のソロ曲「天国行きのバス」を生で聴いたすぐ後にその場でAmazonでベスト盤をポチっと押してしまったぐらい。

 

終演後、お店を出ると出口側の休憩所でルイべんのお2人がおられたので軽く挨拶をしたが、演者との距離がこんなに近いライブっていままであっただろうか!それもアマチュアじゃなくてキャリアも名もあるミュージシャンなのに。こういう規模のライブもなかなかいいもんですね。

氣志團万博2015~房総!抗争!天下無双!妄想!狂騒!大暴走!~ at Sodegaura Kaihin Park

3年連続で某房総地方で開催された某ヤンキーバンド主催の某ロックフェスに今年もいつもの同期Kと参戦。Day2の面子が正直言って微妙だったので、ももクロの妹分のステージからという遅めの参戦となった。会場までの往路で、去年はモノノフが多数歩いていたのに、僕ら以外ほとんど人が見当たらない。今年はガラコンかも?と不安になりながらも会場に到着すると、会場内は多くの観客がひしめき合っていて予想通り、というかもはや当たり前の様にモノノフが観客の8割~9割を占めていた。彼女達の人気はいつもながら驚かさせる本当に。

 

私立恵比寿中学
言わずと知れたももクロの妹分。3年連続で同じスケバン衣装でのパフォーマンスという手抜き感や、限られた短めの持ち時間の中で一曲でも多くアピールしたいという狙いからか、まさかのMC無しメドレー形式というパフォーマンス。だけど個人的にこれは失敗だったと思う。逆に彼女達の魅力・個性がほとんど何もアピールできなかった。彼女達のライブは初見だったけれど、8人の制服姿の女の子達がただ単にがむしゃらに踊ってガなって(歌うではなく)去っていったという印象しか残らず自分には全く響かなかった。やっぱりエビ中ももクロにはなり得ないんだなあという事がハッキリと認識できたという意味では今日目撃できた事は良かったかもしれない。

 

・10 FEET
メロコアスリーピースバンド。興味のないジャンルなのと、彼らの関西系のMCが好かないので、ケータリングスペースの大型ビジョンで食事を取りながら観戦。なんだろう、結局どの曲も同じに聞こえてしまうんだよなあ、この手のメロコア系のバンドはどれもこれも。曲がいい訳でもなく、ただ縦ノリで押すだけという音楽的な引き出しの狭さが一番自分が合わない理由かもしれない。『One Night Carnival』を演奏し始めたとおもったらイントロだけだったり、最後まで狙いがよく分からなかった。

 

・SIM
ハードコアレゲエデジロックバンド。湘南出身のバンドらしく、自分達の主催でロックイベントを開催できる程、その界隈で人気知名度があるらしいが、確かな演奏力と小気味の良いMCが少しだけ好感持てた。

 

ももいろクローバーZ
今年も神の子5人組を観る為にわざわざ遠くからこの田舎にやって来たのです。それは自分達だけでなく、この会場の観客の9割を占めるモノノフ達もそう思っているのだろう。ももクロのステージが始まる数分前には、メインステージのあるエリアに入りきれない物凄い状況になっていた。冒頭の茶番から『Link Link』に始まり、毎年恒例の氣志團のカバーとして、一昨年去年に引き続き今年も披露した『Secret Love Story』だけでなく『愛羅武勇』もフルコーラスで披露。正直原曲超えしてた。暑苦しい楽曲を神の子が歌うと心が洗われるこの不思議な感覚は一体なんなのだろう。というかめちゃくちゃ仕事忙しい筈なのに一体いつ覚えていつ練習しているのだろうか?いかなる時でも彼女達の一切手を抜かない一生懸命な姿勢には本当に毎度毎度頭が下がります。素晴らしい、本当に彼女達は素晴らしい。『怪盗少女』の間奏では、公約通り?天地逆転唱法を夏菜子が披露。金の椅子に逆立ちしながら歌唱するとんでも仰天パフォーマンス!こんな事が出来るアイドルはももクロ夏菜子を置いて他には存在しないと断言します。来年も参戦決定の方向で。

 

東京スカパラダイスオーケストラ
特に好きではないけど、ファクトリーやロックフェスで何度も観ているスカバンド。ケータリングスペースでライトに観戦。1曲だけ綾小路翔がボーカルで参加してました。それだけ。

 

和田アキ子
芸能界に影響力を及ぼすビッグママの登場。1曲目は、ブラスロックの名曲【CHASE】の『黒い炎』でスタート。冒頭からブラスロックをガツンと決めてくれて、これからファンクロックでグイグイ押してくれるのかーというのを期待していたんだけれども、続く『古い日記』では期待していた【有安】とのコラボは無かったし(有安が遠慮したとの事)、最近リリースした誰も知らないぬる~いミディアムバラードの新曲や、先日リリースしたばかりのカバーアルバムからこれまたねむーい【サムスミス】のバラード、m-floのVerbalと共演したというこれまたゆるーいミディアムバラード『music』など、全編通して独りよがりのセットリストがとにかく退屈で仕方がなく、最後に披露された、お約束の定番曲『あの鐘を鳴らすのはあなた』も、まるでどこぞの歌謡ショーかのような曲紹介と演奏でガッカリ。。。和製ファンクの元祖と呼ばれる由縁をほとんど魅せてくれないままライブ終了。正直周りの観客もアッコのライブに圧倒されて盛り上がった、というより、大御所だからこちら側が失礼の無いように頑張って盛り上げなくてはいけない、という雰囲気が充満していて、まるで接待ライブの様だったのが残念。

 

聖飢魔II
今年結成30周年記念という事で期間限定で再結成して先日ツアーを始めたばかりのロックレジェンド的悪魔が房総に降臨。まさか彼らの生ライブを体験できる日が来るとは思わなかった。冒頭、デーモン閣下以外は普通に登場、しかし閣下はいない。そこに突然棺がステージ中央に運ばれてきて棺の中から閣下が登場。なんだこの演出!超面白い。観客総盛り上がり。そこからはもはや時代錯誤といえるヘビメタ・ハードロックを数曲演奏した後にMCタイム。青森地方の有名な銘柄の林檎(放送禁止用語なので割愛w)を手に取り、観客にその名前を連呼させるというド下ネタのコール&レスポンスで会場を爆笑の渦に巻き込んだり、MCしながらその場の状況を瞬時に会話に盛り込んで更なる爆笑を生み出すなど、閣下の優れたMC力には感服。まさにプロフェッショナル。さらに驚いたのが、閣下の歌唱力が全く衰えていない事。100,050歳を超えているとは到底思えない美声。相当身体を鍛えていないとあのハイトーンシャウトは出せないでしょ。

終演間近になり、聖飢魔IIの様な悪魔に身を宿した氣志團改め【鬼死団】と、ももクロ改め【血の色クローバーMAD】、そしてぴょん吉Tシャツを着た普段着のオーケン改め【オーメン】が登場し、全員で聖飢魔IIの代表作『蝋人形の館』をコラボ。オーメンの出演は急遽決まったらしいが、個人的に彼の出演は不要だった。何故ならばオーメンに多く歌詞歌割りが振られていたにも関わらず彼はそれをろくすっぽ覚えておらず、そのほとんどのパートを歌い逃してコラボ全体をグダグダにさせてしまっていたから。自分の担当パートが覚えられないなら安請け合いすんなよ!またオーケンパートが多いせいで【血のクロ】に焦点が当たりにくくなってしまっていたし、【鬼死団】【血のクロ】がかなり気合いのはいった聖飢魔II風コスチュームに身を包んでのに、違和感ありありのぴょん吉が1人いるだけで画的にまったく締まりがなくなっていた。覚悟が持てないのなら出演断われよ!彼ひとりのプロフェッショナルでない姿勢の責で全てが台無しになってしまったのが残念でならない。BTW、間奏で盛り込まれた『One Night Carnival』では、聖飢魔IIの演奏のクオリティが抜群すぎて、氣志團達には悪いけど、同じ楽曲同じアレンジでも演奏するメンバー/バンドが違うとこうも変わるもんなのかとあらためて思わされた。聖飢魔II演奏上手すぎです。

World Happiness 2015 at Island of Dream Park

去年に引き続いての参戦。今年はいろいろあって高校の同級生との3名での参戦。入場ゲートでレジャーシートが配布される→オフィシャルでシートでの場所取りが許可されたロックフェスはここくらいじゃないのかなあ。観客の人数も適度で非常に過ごしやすい(ご飯屋やトイレ等で行列に並ぶ必要が無い)のもこのフェスの特徴で、まさに、アラフォー以上の、アラフォー以上による、アラフォー以上のための、アラフォーに優しい良心的なロックフェスである事を今年も保証してくれました。

 

TRICERATOPS
トップバッターは、もはや熟年の領域に達しているとトリオ編成のロックバンド。学生時代に良く聴いたなあ。一時期停滞気味だったみたいだけど、こういう経験も実力しっかりと持っているバンドはロックフェス全盛のこの時代にやはり復活してきましたね。数年前のRock In Japan Fesで目撃した時に、彼らが生み出す絶妙なアンサンブル・グルーブにいたく感動したのを覚えいるが、バンドとしての演奏がとにかく上手い!本当に良いバンドだと思う。『Going to the moon』『Fly away』『Raspberry』などのテッパン曲で一気に観客の心を鷲掴むあたりに、彼らのファンではなくとも誰でも知ってるヒット曲を数曲持っているバンドは、こういうフェスに滅法強いことをあらためて証明してくれた気がする。

 

・Charisma.com
現役OL2名のラップユニット。バックトラックがどの曲も基本同じに聞こえる+彼女たちの一辺倒なステージングにより経験不足感を露呈した残念なライブだった。特にこの日の気温がピーク時に、ずっとアッパーな楽曲が続くのはアラフォーにはちとキツい。一時期はまった楽曲も、全編アッパーなダンスビートでひたすら続けられるとその良さも伝わりづらいし、ただ単に煽るだけのMCも含めて引き出しの少なさを露呈してしまっていた様に思う。まあ経験的に仕方ないのかもしれないが。。。

 

SCANDAL
ここ一年で急激にルックスレベルが劇的に上がった感がある日本を代表するアイドルガールズロックバンド。彼女たちの登場で一気に会場が華やいだ。が、この大人なロックフェスに彼女達のファン層がリンクしなかったのか、座り客が大半を占めていて明らかにAwayな状況だったのが非常に残念だった。来月発売予定の新曲『Sister』は、『夜明けの流星群』ライクなメロディアスな良曲でなかなか好印象だったが、彼女達の楽曲サウンドは良くも悪くも安っぽいので、音楽性に厳しい音楽ファンが集まったこういう渋目のフェスには逆風だったのかもしれない。彼女たちを観るのは数年前のOntama Fes以来になるが、明らかに演奏力が次元が違うという意味で格段に向上していたし、ステージ上での立ち振る舞いや表情に余裕が見えるのは、今年前半の、世界9カ国を廻ったワールドツアーを見事に成功させた自信からくるものだろう。少し前からシングルが自作曲メインになりえてきているし、ここ最近は特にバンドとして良い経験を積んできているなあと感じる。それにしてもメンバー全員のルックスがここまでハイレベルなガールズグループというのが他にいますかね?ルックスだけでなく全員歌がしっかり歌えて演奏もちゃんと出来て(更に何気にダンスも出来る)作詞作曲もきちんとこなせるルックスも実力もキャラも全て兼ね備えた非の打ち所がない完璧なガールズグループは彼女達を置いて他にはいないと思うのだが。もっと評価されるべきだし国民的アーチストになり得る器だと思うのですが。とにかくほんと目の保養になりやした。そろそろワンマンに行ってもいいかもしれないなあw。

 

野宮真貴 with カジヒデキ
元祖渋谷系と最後の渋谷系の代表が組んだユニット。野宮さん、年齢不詳過ぎてサイボーグみたいだ。ある意味人間じゃないオーラが半端ない。ザ・芸能人ってこういう人の事を言うんだろうなあ。一方、カジヒデキも、アラフィフとは到底思えない若さがとんでもなく異常。正直「20歳」って言われても全然納得できてしまう。彼らは一体どういうライフスタイル送ったら若さを維持できるのだろう、老化という言葉が全く当てはまらない。裏山。演目の方は、往年のソフトロックのカバーだったり、ピチカート時代の代表曲、カジヒデキの唯一のヒット曲だったり、渋谷系繋がりという事でオザケンやったり、タイムリーで聞いていたアラフォー以上の人達には堪らない選曲だった。とにかくジャジーでお洒落で素敵なステージだった。

 

坂本真綾
某声優のステージ。なんで彼女がこのフェスに(しかもメインステージに)キャスティングされたのかわからないが(コーネリアス関連か?)、間違いなく今日一で盛り下がった時間帯だったと思う。ルックスも普通だし、よく分からないダサすぎるロック調の楽曲も含めて完全に浮いていた。

 

・土屋昌己『KA.F.K.A』
土屋昌己率いるビジュアル系バンド。ボーカルのロンゲもMCで話していた様に、『最もロックフェスが似合わないロックバンド』だった。ベースに何故かTOKIEがアサインされていたのと、土屋昌己の、ニューウェービーでアバンギャルドなギタープレーがグっときた事くらいか。音源で聴けば良いかもしれないが、炎天下の屋外で見るべきバンドではないのは確かw。

 

筋肉少女帯
なんだかんだで彼らを観るのは3回目。バカテクとクソ面白いMCはもう流石としかいいようがない。あきらかに完全アウェイな状況でも、ナゴムレコード時代にオーケンとベーシストと遊びでやったYMOライディーン』に勝手に日本語詩をつけてカバーした贖罪を数十年振りに謝罪する所から話し始めて自分たちもこのフェスに呼ばれた理由があるんですアピールを面白可笑しく話す事で、彼らの音楽が苦手な観客に対しても、直ぐにホームにしてしまうオーケントーク力/カリスマ性はやはり凄い。伊達に30年も続けてこれてないですよね。MCが面白くなければ人気は継続出来ないの典型的な例。

 

スチャダラパー
未だ現役の元祖ラップユニット。活動歴は相当長いけど、今までライブやフェスで観たことがなかったなあ。単純にオケに乗せて歌うスタイルかと思っていたが、意外にもかなりゴージャスな編成の生バンドを従えてのパフォーマンス。ブレイク当時と外見が全く変わっていない事と、MCがめちゃ上手い/面白い。知ってる楽曲が一曲しかなかったのと、ジャンル的にどうにも興味が湧かないので、彼らのライブ途中にご飯を買いに行ったら、リップスライムのリョージが観客として普通に遊びにきていた。

 

LOVE PSYCHEDELICO
The Whoが出演したロックフェス以来か。バックバンドのドラムは、このフェス主催の高橋幸宏が担当しているだけでも凄い。冒頭のトライセラと一緒で、大ヒット曲を何曲も持っているバンドはこういうフェスには滅法強い。そして帰国子女のVo.KUMIの英語の発音がもう素晴らし過ぎて、それだけでバンドの各を一段上に持っていけている。タイトな演奏とヒット曲連発で会場は大盛り上がりだった。どうでもいいけどKUMIが使用していたアコギがとにかく格好良くて(指板に馬型の装飾が施してある)、どうにか手に入らないか調べてみたら、世界で1本しかないシグネチャーモデルだったのが残念だった。欲しいなあ、ギブソンさん限定で良いから作ってくれないかなあ。

 

・CONTROVERSIAL SPARK
何気に今日一お目当てのバンド。鈴木慶一氏が発起人として、元栗コーダーカルテットでアレンジャーとして引っ張りだこの近藤氏、初期のSuperflyを支えたセッションミュージシャンのベーシストナオミチなどを引き連れて結成された5人組バンド。鈴木氏が完全に散歩で遊びにきた近所の親父にしか見えないのは置いといて、良い意味でこじんまりとした演奏が心地よく、最初まばらだった観客も徐々に増していった気がする(それでも少なかったが)。とりあえずボーカル.KONOREのショートカットは失敗だと思う。もう少し身体を絞るか、元のロングヘアーに戻すかしないと、フロントマンとしてルックス的に厳しい状況だった。

 

clammbon
男女混合トリオバンド。早いもので結成20周年なんだと。僕が大学生の時にデビューしたのだからそりゃ自分も年を取る訳ですなあ。でも彼らの外見は大して変わっていないんだよなあ。20年間のキャリアから来る抜群のバンドアンサンブルで、音を発した瞬間にその場を彼らの空間に瞬時に変えてしまう力量は流石の一言。名曲『サラウンド』や新譜からのリード曲『』などを立て続けに披露して会場を彼ら色に染めてしまえば、長いインストやYMOのマニアックなカバーなど好き放題やっても観客をひかせる事がないのを彼らは既に知っているようなセットリストだった。確かにしっかりと爪痕を残してステージを後にして去って行った。

 

次の日に早朝から出かけなければならなかったのでクラムボン終わりで1人だけ先に帰宅。来年も出来れば参戦したいと思わせる実にConfortableなロックフェスだった。このフェスだけは信用できる間違いなく。

Paul MacCARTNEY Japan tour 2015 at Tokyo Dome

去年、例の腸捻転によって急遽公演が延期になったSir・Mccartneyのジャパンツアー。彼は、去年1秒も演奏せずに帰国する事になってしまったのだが、その時に必ずリベンジすると約束した。そのリベンジ公演が1年後のこの日、取り壊された国立競技場から東京ドームに場所を変えて無事開催される事になった。去年と同じ旧友Mが案の定チケットをゲットしてくれて、共通の友人S+Mの同級生の、奇しくも同大卒のメンバー4人での参加となった。

 

・PAUL MacCARTNEY
Sirのご登場。ビートルズの中で、自分はそれほどポール贔屓ではなく(ポールのソロは近作しか聞いていないし、しいて言えばジョン派)、バンドとしてのビートルズが大好きなので、興味はどうしてもビートルズの楽曲になってしまうのだが、『Hey Jude』『Yesterday』『Let it be』をポールの生歌で聞いた時のこの不思議な感覚・・・なんと表現すればいいのだろうか、ノスタルジックという感じではなく、タイムスリップして歴史上の人物(武将)と対峙してしまったかのような、そんな想定外の出来事に近い今までに味わった事のない感動/感情が自己内のどんどん溢れでてきた。数年前に【The Who】を観た時には同様の感情が起こらなかったのは、おそらくビートルズの楽曲というのは「ただ好きな音楽」ではもはやなく、幼少の頃から成長する過程で自然と自己内に勝手にすり込まれて練り込まれてきたもはや「生活音」の一部なのではないかと思った。だから、本人による演奏を目の当たりにして、起こりえる筈のないタイムスリップ感が芽生えてしまったのではないかと想定する。また、70歳という高齢にも関わらず、その歌声パフォーマンスに全く衰えを感じさせないのがアンビリーバボーだ。これは有名な話だが、本当にライブ中に全く水を飲まない/休憩を取らない。70歳超えているのにだ。これは日頃から相当な体力作りをしていないと絶対にできないであろう。まさにプロフェッショナル中のプロフェッショナル。世界の至宝とは正にポールの事を言うのだろう。大好きな楽曲『New』に代表されるように昨年発売された新譜に関しても、70歳オーバーの老人が作った作品だとは到底に思えない。作品作りもライブに関しても全く衰えを感じさせないSirの意欲努力には終始感服させられた。

間違いなく一生忘れられない一夜になったのは言うまでもない。

Hiromi Uehara the trio project [ALIVE] Japan Tour 2014 at Tokyo International Forum

念願の上原ひろみのライブを目撃しに夫婦で東京国際フォーラムへ。

JAZZのライブは随分前のロビーラカトシュ以来だったが、やはりいつものロックコンサートとは会場の雰囲気も客層が全然違っていた。想像していた敷居の高さはもちろん感じたのだが、小奇麗な格好をしている正装の観客が大多数を占めていて(自分たちも当然正装での参加)、国際フォーラムの厳かな雰囲気もあってか、張りつめた緊張感の中で会場までの時間を過ごすことになった。物販で、ドラマー・サイモンフィリップスのCD購入者限定でサイン色紙が貰える特典がついていたのだが、正直誰なのか知らず、座席についてから調べたらなんとTOTOThe Whoのライブのサポートメンバーとして参加しているバカテクとして世界的に有名なドラマーだった事が判明し、慌てて物販にいった時に時既に遅し、で特典付きは完売してしまっていた。軽くショックを引きづりながら座席に戻ってしばらくしていたら暗転と同時にメンバーが登場してきた。

 

上原ひろみ the trio project
本当に凄かった、もうとにかく凄まじかった。ぐうの音も出ないほど圧倒されっぱなしでした。超一流プレイヤー同士の音のぶつかり合いは、コンサートというよりもスポーツの試合を観ているかのような緊迫感さえ漂っていたくらい。 鬼気迫る圧巻の演奏の連続に終始圧倒され続けて続けて続けられまくり。シッティングのコンサートなのにこんなに疲労したライブは生まれて初めてかもしれない。いやあ本当に良い演奏を見させて頂きました。

 

I went to the long-cherished concert of Hiromi Uehara, world famous jazz pianist, at Tokyo International forum with my wife. It was just like a game of sports rather than live music. Primarily because there were strain and tension by the fight of sounds of superb musicians all the time. It was quite fantastic for us.

All Night Nippon Radio Live 忘れられぬミュージック at Yokohama Arena

オールナイトニッポン開局60周年記念として、配信限定でリリースされた音源がある。
『忘れられぬミュージック』。元々はユーミン桜井ゆずが共作して数年前に発売された楽曲を今回 あらたにユーミンの呼びかけによりリメイクし、今現在のニッポン放送で番組を持っている4組のアーチストとあらたにコラボレーションして発表されたナンバーである。この楽曲がきっかけとして生まれたのが今回のイベントである。5組の中に我らが神の子達も参加しているだけでなく、発起人のユーミンも出演するとなれば行かない訳はない。最近のマイナーバンドのライブには全く付き合ってくれない嫁も、ユーミンやゆずなどのビッグネームを一眼見ておきたかったとの事で平日にも関わらず夫婦で参戦。 嫁より先にアリーナに到着すると、ももクロの単独ライブか!と思うくらい会場待ちの人々のほとんどがモノノフ。相変わらずの人気っぷりだなあ。パンフに配信限定だった音源のCDが付属するというので確実に手に入れる為に行列に並び、無事ゲット!少々値がはったが希少価値と思い出を買ったと思えばいいだろう。しばらくして嫁が到着。夫婦揃ってのライブは本当に久々だ。 開演時間になりニッポン放送を代表する2人のアナウンサーがまずは登場。どうやらニッポン放送に所縁のある人気曲を事前にリスナーにアンケートを取っていて、そのランキングを発表しながら進行していくスタンスらしい。それはそれでいいのだが、基本モニターの映像を鑑賞するスタイルで1曲1曲長めの説明が入る。それもTop 30から1曲ずつ発表。これライブイベントだよなあ?そんなどうでもいい映像を見にわざわざ平日の夜にここまで足を運んだんじゃないんだぞ!と言いたくなる様な不毛な演出が長く不安が押し寄せてきた。そこでただ単にアナウンサーが発表するのは観客がしらけてしまうと考えたのか、 25位からは5曲ずつ現在オールナイトニッポンを担当しているパーソナリティがリレー形式で発表していく(映像の中で)という流れに。最初は某48人GP。非常に不快な気分になったのだが、この間の観客のしらけっぷりといったらない。3人のメンバーが緊張でひきつったト糞つまらない無駄な会話を長々だらだら流されて死ぬほどつまらなかった。この時間を今日の出演者のライブ1曲分に割当てくれないかな?と誰もが願った事だろう。作られた人気が案の定捏造だったと確信できるくらいの観客の冷え切った反応が良くも悪くも印象に残った。次に登場したのはバカリズム。観客の想いをわかっていたようで、ランキングの発表も非常に簡潔にしながらも、最後に一言笑わせる言葉選びはさすが!ウケていてそれまでのどんよりしていた空気が一気に変わったのは流石一流芸人!そしてようやく本日最初のアーチストがステージに登場した。

 

大原櫻子
映画のオーディションからデビューしたシンガー。亀田先生に見染められて映画絡みのユニット名から先日ソロ名義で再デビューしたようだ。シングル3枚しか出していないので持ち歌が少ない中、初々しさをアピールするフレッシュなステージングと持ち前の美声/定評のある素晴らしい歌唱力はライブでも遜色なく、また直向きなMCも含めて彼女の事を初めて知った人もその魅力が伝わったのではないかと。ただもう亀田誠治作曲はマンネリ感があるので、クラシックの素養を持つ本人に作詞作曲させてくれないかなあ。似通ったシングル曲群を聞いて一層思うようになった。とにかくこれほどの歌唱力を持った歌手は今の時代非常に貴重なので、頑張って売れて欲しい。

 

・THE BACK NUMBER
群馬出身の地味なトリオバンド。まあまあいい曲書くなあ程度の印象しかなかったが、その印象はライブをみても変わらず。楽曲も演奏もどれもまあまあ、ルックスは浪人生みたいに地味だし、定評のあると言われているらしいMCもほとんど話さないのに、演奏中に「飛べ」や「踊れ」と観客を偉そうに煽るだけ。悪い意味でオールナイトニッポンを担当している程売れている?ミュージシャンとは到底思えない風情がなんだか残念だった。大原櫻子でもそうだったが、ラジオ局主催のイベントであるが為に、ライブ直後に司会の2名と座談トークが設けられており、トークコーナーが始まった。オールナイトではトークが上手いのに何故MCをほとんどしなかったのか?など一通り弄られた後に、売れないアマチュア時代に非常にお世話になった群馬のラジオ局のディレクターからの手紙が突然読まれた。まあ本人達にとっては感動的な内容でVoが涙を堪えるのに必 死だったのが印象的だったのだが、余計だったのはこの後。その手紙を書いたおばさんがステージにサプライズ出演して、内輪話に発展。ウケてるのはステージ上だけ。観客ポカーン。。。というかこのくだりにさかれた時間が長すぎる事長過ぎる事!この時点で各アーチストの持ち時間が均等ではないことがわかり、この時点で既にテンションだだ下がり。。。

 

・ゆず
呼ばれて演奏が始まるのかと思ったら、トークからスタート。あれ歌は?演奏は?と誰もが疑問に思っていたら、ランキング発表の映像に。VTR上に登場したのはTMR。話の流れで唐突に「ゆずのお2人は必ずそこで歌ってくれる筈!」とコメントして映像終了。は?もしかしたらネタとしてこのイベントでは演奏しない体になっていた?前フリが全然ないから観客まったく分からんわ!という事でアコギだけのシンプルな形態で2曲だけ披露。物足りなかったが、場慣れした盛り上げ上手なMCと、岩沢氏の驚異的なハイトーンヴォイスに感動した。どこまでも美声だったなあ。

 

YUMING
エントランスにこのイベントに対してご本人から花が届けられていたので、ひょっとしてイベントには出演しないのではないか?とドキドキしていたが、ゆずと同じくトークステージに登場。生ユーミンだー!生きてる内に拝められたーッ!と興奮しきりな私。かなり昔にユーミンのラジオの企画として、校歌を作詞作曲して欲しいリスナーを募集した事があり、実際に選ばれたリスナーが良い思い出としています的なノスタルジーを感じさせる素敵なハガキが読まれ、ユーミン自身がその校歌を何故か桐蔭学園の合唱団と共に披露したのだが、結局ユーミンの歌唱タイムはこの一部の人しか知りえないこの一曲のみ。残念というか肩透かしにも程がある。確かにON年ニッポン放送と同い歳という事もあるのかもしれないが、全く声量が出ていなかったのが残念。ただ存在感は唯一無二の流石のオーラを醸し出していた。

 

ももいろクローバーZ
このイベントの7割、いや9割近くはモノノフなんじゃないかと思うくらいカラフルな連中が見守る中でなんとトリ扱いで登場。ニッポン放送さん、企画はイマイチだけどそこんとこは分かってるみたいねえw。しかし、これだけ待って披露されたのはたったの4曲。それも個人的に苦手な楽曲ばかり。クソKB48のクソつまらないトーク映像さえなけりゃあもう一曲歌えただろうに、誰がタイムテーブル考えたんだ?この物足りなさを感じつつも我慢できたのは、この日のこのイベントでしかもう2度とフルメンバーで披露される事は無であろうあの曲が最後の最後で目撃できるから。

 

・ALL MEMBERS
ユーミンがまず再登場。そこへ今回の楽曲をプロデュースした寺岡呼人も登場。古臭いアレンジはこいつのせいだったのね。そしてアナウンサーの呼び込みにより本日登場したアーチストがス テージに勢揃い。披露されるのはもちろんこの曲『忘れられぬミュージック』。この曲が生で見れただけでも良かった、そう思えるくらいの貴重なライブイベントだった。

氣志團万博2014~房総大パニック!超激突!~ at Sodegaura Kaihin Park

モノノフ仲間である元同期Kから連絡がきた。それは、去年に引き続いて開催される、ヤンキー風情のミュージシャンAが主催する本当に何もない某房総地方のこの地恒例のロックフェスへのお誘い。結局の所、ももクロが出演して、前職場の仲間がそこにいて、自分も数年住んでいた土地で開催されるロックフェスに参戦しない理由がない。という事でアクアラインを介して半年振りに房総の地に降り立った、つもりだったのだが連休真っ只中による超渋滞により、本来45min程度で到着する筈が結局120minも時間を要してしまい、待ち合わせの時間に対して1時間以上も遅刻。去年 は、袖ヶ浦BTから乗り合いタクシーで見知らぬスパイダーマン達(去年の記事参照)と全く噛み合ないトーク地獄に巻き込まれるという苦痛の時間を強制的に過ごさなければならなかったが、今回は、同行者Kの婚約者であり、自分も昔からよく知る前職場の旧友女史が車で拾ってくれて会場まで送り届けてくれた。感謝!多謝!家を出る時に、筋少のステージから観れれば良いかなあなんて思っていたが、会場入りした時はちょうどその筋少が演奏を開始したばかりだった。なんて日だ!。。。という事で客層は予想通りモノノフが全体の7割以上を占めていて完全にホーム状態。というかこんなローカル地方のロックフェスにまでこれだけ大勢の人達が参戦している事実に、モノノフという種族の律儀な姿勢に は本当に感心させらる事しきり(というか我々もその種族の一員なんだけれども)。そしてそんな我々モノノフにそこまでの行動力を起こさせる神の子5人の人を引き寄せる魅力というのは本当に凄いと改めて 思い知らされた。さあここからライブ本編の感想をば。

 

筋肉少女帯
50歳近いメンバーばかりの結成25周年を誇る大御所サブカルヘビメタルバンド。数年前のCDJフェスで目撃した以来だったのだが、本日のステージはちと様子が違った。というのも、 最近 リリースされたばかりの彼らの新譜にボーカルのオーケン作詞曲であるももクロの楽曲のカバーが収録されたことで、先日の彼らのライブでもこの楽曲が披露された。ももクロが出演するこのフェスで、モノノフが観客が大多数を占めている状態を考慮したら、彼らがその楽曲を演奏しない筈がない。それはこの場にいる誰もが ひしひしと感じていて、その期待が会場内の熱気を更に盛り上げている。そんな期待が渦巻いている中、彼らの代表曲である大 迷曲?【踊るダメ人間】等を演奏した後、百戦錬磨の流石のトークを織り交ぜながら満を持して【労働讃歌】を披露し始めた。アレンジはしっかり筋少ならではのヘビメタルバージョンにアレンジされているし、ちゃんとメンバー5人がパート割通りに交互にボーカルを取っている。そしてやはり演奏力がハンパない! そんな彼らの凄腕パフォーマンスに呼応する如くテンションMAXで応戦するモノノフ達。この場で、観客の【需要】と演者の【供給】が完全に一致している、奇跡の瞬間がここに間違いなく起きていた。もの凄い光景だった。

 

味噌汁’s
某バンドRの覆面バンド。前もって言っておくが RADWINPSは嫌いな訳ではない。というかむしろ好きな曲も何曲かある。だが超絶テクバンドの直後だったからかもしれないが、基本スリーピース(ボーカルは歌だけ)でギターがテレキャス一本なのがそう感じさせたのかもしれないが演奏がやけにショボい。前のバンドと比べて大人と子供ぐらいの差。。。そしてはっきり言ってやっている事全てが中途半端に感じて仕方がない。ネタに振り切れている訳でもなく、某バンドRと路線が180度違う訳でもなく、MCも全く笑えない面白くなく、楽曲が良くない。そしてそこにきて演奏がショボい。申し訳ないが一つだけ学祭バンドが紛れているんじゃないかと思ってしまうくらいに魅力がなかった。逆に本家の方のライブを観てみたくなった。

 

・きゃりーぱにゅぱにゅ
なんだか知らないが、自分がフェスに行くと必ず出てくる印象があるくらいもう何度となくライブに遭遇しているので、特に代わり映えもしないのでもはや何の印象もない。ただ残念だったのが、このフェスのモニターカメラマンが、きゃりーのステージングの良さを全く理解していなかった事。きゃりーのライブとして、お世辞にも踊りが巧いとはいえないきゃりーのダンスを、コケティッシュなパフォーマンスとして魅せれているのは、超絶凄腕なバックダンサーキッズ集団(テンプラキッズ)のキレッキレのダンスがあって初めて成り立っているのに、それを無視するかの如くモニター画面はきゃりーのアップや全身のみを映す事に終始していた事。こんなカメラワークじゃきゃりーのライブの魅力などこれっぽっちも伝わらない、プロの仕事じゃなかったのが本当にに残念だった。 

 

氣志團
彼ら主催のフェスなのに、トリを神の子達に譲ってこの時間帯にタイムテーブルを持ってくる辺りに、この日の観客が何を求めているのかよく理解している証拠ですな。俯瞰でしっかりイベント自体が見えているから毎年実行できているのだろう。久々のヒット曲【喧嘩上等】は個人的にイマイチなのだが、生で聴いてもその印象は変わらず。ただ大掛かりな神輿の演出などかなり構成を考えている事が伝わってくる気迫あふれるステージングだった。天晴!

 

岡村靖幸
実はこの日の隠れお目当てナンバーワンだったのが和製プリンスと言われたこのレジェンドのステージだった。魅惑のステージをついに目撃できる日が楽しみで仕方なかった。バックバンドはホーンセクションを従えた非常に豪華な構成で、ベボベの小出氏との共作で話題の「恋はお洒落じゃない」に始まり、代表曲【あの娘は~】【だいすき】なども盛り込んだ充実したセットリストも◎。岡村氏自身のパフォーマンスとして、バックダンサー2名とのシンクロダンスも見事な踊りっぷりだったが、意外だったのがそのはギターテクニックの巧さ!随所に魅せるアコギのカッティングなんてめちゃくちゃカッコいい!特にシビれたのは、間奏部で岡村氏「俺が伝えたい事は、俺が伝えたい事は」と連呼し初めて、 何 を一体伝えたいのかと固唾をのんで見守っていたら「Let's go!」の掛け声と共にダンサーと踊り始めた時。予想外の展開・パフォーマンスに鳥肌立ちまくり!才能の塊とは彼の事を指すのだろうな、やはり本物は違うな。まさにオンリーワンの存在感。シャブで3度捕まった過去の汚点は、こういう天才的な音楽家にとってはもはや何の障害も 与えないんだなと(当然このまま再犯せずに続けてアーチスト活動していってもらいたいですが)。

 

ももいろクローバーZ
さあ本日のメインイベントですよ。翔やんの紹介VTRでは、ここから【ももクロ万博】になるとの事。昨年は日が落ちる前に登場して日が落ちた時に終演する時間帯での登場だったが、ついにこの日のトリを務める=極力多くの楽曲を披露できるという事。始まる前から高揚感が半端ない。Overtureが鳴り響く中、モノノフの大歓声に包まれて神の子達が登場。今年だけで3度目となるももクロライブ参戦だが、この日の願いはマイフェイバリッドソングである「仮想ディストピア」を演ってくれる事だけ(それは国立も日産も僕が参戦した日に披露してくれなかったから)。その念仏が届いたかどうか知らないが、それを含んだ10曲もパフォーマンス。その中には去年カバーした氣志團の隠れた名曲「Secret Love Story」も初めてフルバージョンでちゃんとした振り付きで披露されたし(彼女達が凄いのは、この一回こっきりしかこの先演りそうにないカバーに対しても、持ち歌と同様に必ずちゃんとした振り付きで毎回パフォーマンスをする所。一切手を抜かないというかファンが喜ぶという事を第一に考えるという徹底されたこの強い意識は本当に頭が下がります )。正直本家より全然良い(オケが氣志團バージョンではないようなので、この為に新たに録音したのかなあ?そうだとしたらここまで徹底した対応は本当に凄いですよ )。またこの氣志團万博、ではなくてwももクロ万博ならではの恒例の楽しみである【怪盗少女】間奏部のリーダーパフォーマンスだが、今回のステージでは、去年と同じく連続前転予定だったのを急遽3点倒立しながら歌うという、メンバーに対してもサプライズであった予測不可のパフォーマンスに観客全員度肝を抜かれたり、最終曲の【猛烈~】での微笑ましい氣志團との楽しすぎるコラボレーションの多幸感に包まれながら最高の夜を迎えられた。正直ももクロ単独ライブのノリに少し疲れている自分がいるのだが(やはり自分はアイドルヲタクではなくロックファンなのであのノリにどうしても抵抗がある)、そういうファンにはちょうどいい塩梅で楽しめるのがこのフェスの良さなのかもしれないなあ、なんて事を思いながら来年もし開催されて神の子出演が決まったら間違いなく参戦する事を誓った夜だった。

 

PS: 次の日には既にモノノフ聖地となっている、竹岡ラーメン(対して美味くもないご当地ラーメン)のお店『ラーメン定度』にて、サインを拝んできましたとさ。