■SETLIST (※はAcoustic Set)
01. 24時間プラスの夜明け前 ※
02. 恋の果実 ※
04. 声 (Guitar/MAMIソロ) ※
05. 8月
06. 下限の月
07. 会わないつもりの、元気でね
08. OVER DRIVE
09. DOLL
10. SCANDAL BABY
<encore>
11. 太陽スキャンダラス
■概要
ODTODAMAには昨年に続き2度目の登場。今年はバンド結成記念日&RINAの誕生日という記念すべき日の開催。そして僕は今回が初参戦。裏方から入れることもあり、正直言って前夜は遠足前日のような興奮があった(現在35歳w)。
アコースティックからバンドスタイルへと変わりゆくセットリストと演奏スタイルで盛り上げ方を考慮した印象。また途中にギターのソロ曲を挟むことで両者の違和感が解消されている。音霊特有の蒸し暑く気だるい雰囲気から徐々に場の空気に溶け込み、そして開放へと変わるかのような演出は、音霊出演者に共通されるスタイル。
MCはHARUNAのトークを中心に4人で会話しRINAが締めるという展開は彼女らの定番。内容はまさにガールズトークで、話が長い。がしかし、この流れをして固定ファンのニーズに答えてきたように映る。
■セットリストについて
序盤のアコースティックは、当日の客層を確かめるかのよう。オリジナルのグランジ風アレンジとは異なり、実に落ち着いた演奏。粗削り感が否めないが、インディーズやカバーなどで構成しているので確信犯的とも言える。
続いてMAMIのソロ。正直なところ彼女には歌唱力はないが、持ち歌の雰囲気やアレンジ、演奏へのストイックさがカバーしていると再確認。彼女がバンドで男役を演じているのに歌自体は女の子感満点で、そのギャップが面白い。
再び4人編成に戻り、折り返し地点では新アルバムに入ると思われる新曲を演奏。HARUNA作詞・作曲の完全オリジナルで、おそらく初披露。いわゆる普通のロックなので印象が薄いのが残念だが、いよいよ会場の熱気は最高潮に。
その後は今年発売のシングル曲3曲とバンド定番2曲を奏で、アンコールでは夏らしさを彷彿させての終演。オリジナルに忠実な演奏が残念だが、ライブ特有の臨場感、特に音霊特有の近接感がこれをカバーしている。過剰に奏でるギター、ダンススクール仕立てのリズム隊の躍動感。トリプルボーカルの音の広がり。彼女らの本領発揮という印象。
■感想
ライブ参戦すると毎回感じるのだが、終演後のファンの会話や言動の質がアーティストの質を決めているところがある。何かと話題になっている逗子海岸ではあるが、SCANDALは良いファンに囲まれて地道な成長を遂げていると感じた一夜だった。